シェアリングエコノミーギグエコノミー

海外で、コロナ禍の中でも株価が上がり続けている会社があるという記事を読んでみたら、デザインに関する会社でした。経営コンサルタントの神田昌典さんが書かれていたのですが、そのサービスにとても満足されていたので、今回はその会社のサービスの内容をお話してみたいと思います。

海外で展開されているサービス

その会社は「fiverr(ファイバー)」というらしく、海外ですごい勢いで伸びているようです。

似たサービスでは、他に「Upwork(アップワーク)」というサービスもあります。

※両方とも現時点では、海外のサービスのみで、日本での展開は無いため、英語でのやりとりになります。

サービス自体は、日本の「ランサーズ」や「クラウドワークス」といったサービスに近いものですが、厳密に言うと少し異なります。

それぞれの違いを簡単に説明すると、次の通りになります。


シェアアリングエコノミー(クラウドソーシング)とは?

「モノのシェア」になります。

シェアアリングエコノミーを、クリエイティブ業界に置き換えてみると、ランサーズや、クラウドワークス等のプラットフォームとなるWebサイトを経由して、受発注を行うスタイルで、あくまでプラットフォームが主体となり、制作物の「モノ」が中心となります。

プラットフォームとなるWebサイトは、登録している膨大なクリエイターの方々を、対応可能な作業内容や工数費用、スキルレベル等を、わかりやすくセグメントされた形で、探すことができます。

このあたりがしっかり機能しているため、安心して利用でき、費用を抑えながら、制作物を安価にクオリティの高い内容で活用できるメリットがあります。

グラフィックやWebサイト等のデザインやコーディング、またイラストや撮影等、広告に関する依頼を発注されている企業のご担当者は、実際に依頼したことがあるかもしれませんし、依頼していなくても、聞いたことはあるかもしれません。


ギグエコノミーとは?

「ヒトのシェア」になります。

冒頭でお伝えした「fiverr」や「Upwork」がギグエコノミーにあたります。

これもWebサイトを通じて受発注を行うのですが、クライアントと直取引で仕事を受発注するスタイルになり、主体はクリエイターになります。

(ここで仕事を請け負う人たちをギグワーカーというようです)

そのため、プラットフォームのサイトを通じて受発注を行う必要がありません。

日本でのサービスで近いのは、スキルシェアで展開している「ココナラ」が一番近いと思います。

直での受発注になるため、なにかトラブルが起こった時の対処や、著作権等の権利関係等、問題が起こる可能性もあり、安心や信用面で不安になることがあるかもしれませんが、費用が安く、コミニュケーションも(英語スキルがある程度必要ですが)取りやすそうなので、メリットが大きいといえます。

微妙な違いではあるけど、ギグエコノミーの場合、スキルの判断、比較がつけやすいのと、依頼のしやすさや費用の面で、これから日本でもかなり需要が高まって、特に企業からの発注が増えてくるような気がします。


サービスの満足度は?

冒頭でお伝えした神田さんは、新規事業のネーミングをイスラエル在住の方に、イタリア在住のデザイナーにロゴデザインを依頼したそうです。

どちらも期待していた以上の仕上がりで一ヶ月以内に終えたそうです。

神田さんは、英語がもちろん使える方なので、コミニュケーションでのトラブルは無いと思いますし、とてもスムーズに進められて、大満足のようでした。

おそらくですが、日本には無い斬新な海外のアイデアやデザイン表現で、とても価値のある依頼だったと思います。

会社の広告宣伝部門ご担当者(企画室、企画開発部、マーケティング部、宣伝部、広報部、販売促進部等)や、店舗や飲食店経営者の方々の活用が広まることで、より安心して取り組みや、ルール等が整備されて、これからますます活用しやすいサービスになっていくはずですし、日本への上陸も今後展開されていくと思われます。


利用するにあたっての注意点

広告デザインの制作会社を立ち上げている私から、このようなサービスをおすすめすると、費用の差別化も難しくなってきますが、メリットは大きいので、活用を考える選択肢に入っても良いと思います。

ただ、慎重に判断するところは、いくつかあります。

スキル経験値も多種多様なはずですので、経験年数や、手がけてきた実績等、できるだけ詳しく確認しておくことが必要です。クオリティがとても高くても、制作期間に膨大な時間がかかってしまうとまた違う話になります。
また、制作物を確認する際、全てなのか一部なのか、どの範囲までを対応したのかも確認したほうが安心です。
※他のクリエイターと連携している場合、どのようにしているのかも確認しておいたほうが良いと思います。
費用性質上、安価に設定されている方が多いようですが、中にはデザインの制作点数等、内容を詳しく聞いていくと、作業ボリュームに見合っていない価格もあるので、どの範囲までなのか確認が必要です。
進め方これもひとそれぞれなので、制作内容をどれくらいで仕上げてくれるのか、修正対応はどの範囲までなのか、想定外のトラブルが起きたときの対処等、進め方もできるだけ細かく確認したほうが、後々スムーズに進めることができます。
規模おそらく個人が中心ですので、複数人で連携を組むようなグラフィックやWebサイトのクリエイティブ業務は、どこまでのボリュームまで対応できるのか確認しておくことが良いと思います。

活用のメリットは大いにアリ

クリエイティブな業務は、仕上がりの内容ももちろんですが、コミニュケーションも同じぐらい重要で、これは何度か取り組んでみないとわからない部分でもあります。

そのため依頼する企業側は、確度の高い「相性」の良いところを探すことも求められます。

うまくはまれば、継続して上手く関係性を構築していくことができると思います。

お伝えした、ランサーズや、クラウドワークスのようなシェアリングエコノミー、fiverrや、Upworkのギグエコノミーそれぞれの特性やスキルレベルを把握して、一度試してみる価値は充分にあります。

新しく取り組みや、広告の制作案件の発注を考える場合は、広告代理店や、広告制作会社だけに限らず、このようなサービスを利用して、費用対効果に見合う、それぞれの特性を見いだしながら、活用していただければと思います。