カンヌライオンズ(フランス)

世界最大の広告賞「カンヌライオンズ」が毎年6月にフランスで開催されています。

※2020年はコロナのため中止になりましたが、来年は2021年6月21日~25日に開催される予定です。

毎年30,000点以上の広告作品が出品されているようで、世界中から業界の方々、クリエーターが集まって、とても良い刺激を得られるようです。

私は英語もフランス語もできませんが、一度は行って刺激を受けてきてみたいなぁというイベントです。

世界の広告テーマは?

クリエイティブの業界では、今までクライアントの課題を解決することが広告で、発売される商品等をいかに世間に訴求できるかが目的でした。

しかし今、広告の役割というのは、社会貢献の実現、社会問題を解決するということが、重要になってきているようです。

最近のカンヌライオンズでは、「PURPOSE(パーパス)」というキーワードがトレンドのようで、直訳すると「目的」ですが、もう少し広い意味で捉え、「会社の社会的な存在目的」という意味合いのようです。


日本の現状は?

環境問題や、人種差別、貧困等、世界が抱える多くの課題に対して、企業はどういった取り組みや解決ができるのか、また存在価値はどういうことなのかを表現するということでした。

カンライオンズの参加企業では、このような課題に対して、流行っているから、それとなくやっておけばいいということは全く無く、どこも必死で取り組んでおり、しっかり危機感と信念を持って将来に向かって真剣に考えています。

カンライオンズの広告賞への日本のエントリー数は多いほうなのですが(2019年は7番目の多さ)、受賞数は少ないようです。

理由は、日本の広告業界はまだ、世界のトレンド、問題意識に追いついていないのが現状のようで、日本のとても豊かで、平和で安全な暮らしを考えると、それもわかるような気がします。

考え方に変化が必要

記事の中では、内容をわかりやすくするためだと思うのですが、大手広告代理店が、大手企業への事例等をいくつか交えて紹介され、規模が大きい内容の事例でしたが、規模が小さいことでも、たくさんできることはあります。

広告制作会社へ依頼する場合、まず依頼側、制作側とも、今まで以上に下記の事柄を大切にして、継続し続ける時代だと感じています。

・お互いが視野を広く捉える

・個々の理解を深める

・社会問題に意識的に目を向ける

そうすれば、広告に対するリセットできる部分や新しい方向性が見えて、打合せ内容にも変化がでてきたり、企画やアイデアの発想転換や、デザインの落とし込みも変わってくると思います。


コツコツが課題解決の糸口につながる

ただ、社会問題、環境問題という大きな切り口で物事を考えながらだと、規模や内容が大きすぎて、なんだかよくわからなくなりそうな気もします。

まずは小さい規模で、意識を継続することが大切だと思っています。

「PURPOSE」なアイデアがでたら口にしてみて、形になりそうだったら、小さくエッセンスを加えてみて、徐々に、デザイン等に、アウトプットができるよう形にしていくことが、これからの広告制作会社の課題であり、とても意義のあることだと考えています。


課題の捉え方

世界規模の範囲ではなく、済んでいる地域に目を向けることでも効果的だと思います。

マクロな視点も大切ですが、ミクロな視点から考えることがポイントかもしれません。

例えば、私は関西圏を中心に東大阪で仕事をしていますが、東大阪市は、工場が多いので環境の問題や人口の減少、社会問題で言うと治安面を改善してほしい要望が多く、居住環境の改善もあります。

さらに、医療費の助成対象をひろげてほしい、子育てや教育環境の整備を考えて欲しい等、育児ニーズが満たされていないと感じる実態もあるようで、他の自治体へ引っ越す傾向があらわれている結果になっています。

最初にお伝えした、世界的に見る課題とはまた規模が違いますが、このような地域の問題のことからでも、ヒントになることはたくさんでてきそうです。

もっと視点を変えると、会社内や、家庭での小さな問題から考えていくことでも良いと思います。


小さな視点から

記事で意外だったのが、社会問題、課題を解決するアイデアは、社会問題、課題からは生まれにくいと書かれていました。

個人が抱える、思う、考える課題からアイデアにして形にしていくことで、アイデアが膨らんでいくようです。

小さな事から初めて、大きな形、うねりに変わっていくことは充分にあると思うので、まず意識をすることから始めることが大切だと感じます。