初期のロゴマーク〜進化したロゴマーク

初期のロゴマーク〜進化したロゴマーク

初期のロゴマーク〜進化したロゴマーク

ロゴマークデザインの歴史を遡ると、家紋がルーツになってくるのかもしれません。商業的な日本のロゴマークの歴史としては、技術や伝統等の優位性を表現して、敷居が高く感じさせるものが多かったそうです。

いまの時代は、上下関係が強い印象のロゴマークは共感されにくいようですが、ロゴデザインのルーツを知ることで見えてくることもあり、今回は簡単に少し違った視点でロゴマークの歴史をお話ししたいと思います。

流行のロゴデザインは動物?

大阪の得意先様から伺ったお話で、戦後は復興して立ち上がる企業をブランディングしていく必要性があったため、強い動物をモチーフにしたり、社名することが当時は流行ったそうで、そう思うと、いまも続いている有名企業がいくつかあります。

例えば、

ライオン

キリンビール

フェニックス

タイガー魔法瓶

ジャガーミシン

蛇の目ミシン

それぞれ社名の由来を調べてみたのですが、強い動物とは別の意味合いで掲載されているので、諸説あると思いますが、当時のトレンドのひとつだったことを連想させます。


過去のロゴマークの思考

その他にも調べていくうちに、動物や生き物の有名な社名もいくつかありました。

クロネコヤマト

象印マホービン

トンボ鉛筆

ヤンマー(オニヤンマ)

ピジョン(鳩)

ピーコック(クジャク)

このように、時代に合わせてロゴマークが変化してきた流れを見ると、また違った視点でデザインの在り方を捉えることができそうです。

前回のロゴデザインのトレンドでお伝えしたように、時代に合わせた、または先を考えた思考で、ロゴデザインの在り方や考え方を見据えながら、依頼することが望ましいと思います。

地域性を訴求する考え方

また、その後は地域を表したロゴマークも現れてきて多種多様に、変化にとんだ形で発展していった様子もうかがえるかと思います。

地域色を打ち出すロゴデザインは、古くから王道的ではありますが、いまも訴求しやすいロゴデザインを形成するひとつの方法として確立されているので、地域の特色がわかりやすく、とても有効にはたらく手段です。

例えば、商店街のご当地的なこともそうですし、観光に携わる商業施設、地域の特産物等です。

各都道府県を代表するようなモチーフや、ランドマークをもちいながら、ロゴデザインに展開していくことで、訴求を高めることができます。

昔ながらの方法ですが、いまに生きるやり方や考え方が時代に合わせて変化しているデザインを見ていくと、デザインの作り方をあえて変えない方法も良いと思います。


地域性をロゴマークへ落とし込む

例えば、ベタですが、大阪だと通天閣や大阪城もモチーフになりますし、神戸だとわかりやすい例だと山麓電飾や夜景、ポートタワー付近の町並み、京都はお寺や神社、舞妓さん等になります。

使い方を間違うとダサくなってしまうので、バランスが難しいところですが、わかりやすく訴求することができます。

このようなアプローチでも、ロゴマークを作る際に参考にして、依頼する制作会社と打合せの中に、盛り込んでみても良いと思います。

内容が浅く狭く、捉え方が古くさく感じるかもしれませんし、わかりきっていることかもしれませんが、あらためてこれらのことを認識することで、依頼者側も制作側も視野が広がり、満足のいくロゴデザインが作りやすくなると考えています。


AIでロゴデザインが作成できる時代

ロゴマークのデザインについて、簡単に歴史をお話ししましたが、AI(人工知能)であらゆる業務が自動化されていく動きが広まっていますが、最近ではロゴデザインまでもAIにおまかせして、簡単なステップでWebサイト上で作成までできてしまいます。

制作会社との差別化というか、そもそも制作会社に依頼する時代なのか?という疑問もでてきますが、ロボットにおまかせしてロゴデザインをつくってもらうことはどういうことかというと、「AI ロゴデザイン」で検索すると答えがでてきます。

国内、海外のWebサイト含めて検索結果にでてきますが、ロゴデザインを仕上げるのは、簡単なステップを踏んで数分でできてしまいます。

かかる費用は、無料のところもあれば、デザイン作成は無料で、ロゴデータのダウンロードだけ費用がかかるところもありますが、破格に安くなっていて、数百円〜数千円ぐらいでできてしまい、費用の負担はほとんどありません。


「パッと見」の完成度は高い

しかもパッと見のデザインの仕上がりや、完成度も高く、満足度も高いと思います。

依頼予定がある場合は、一度、こんなサービスをご利用いただいて、試してみると良いかもしれません。

ロゴマークがあっという間に仕上がりますし、求めていることがどのような形でアウトプットされるのか、またどれくらいの完成度なのかの感触をつかむのに、やってみる価値はあります。

思った通りのロゴマークが仕上がり、満足度が高ければ、制作会社に依頼する必要は無いと思います。


求めるロゴのクオリティがわかる

このAIでロゴデザインを作成することは、制作会社側からしても、AIが作成したロゴとの違いや理解をしてもらえて、価値を感じていただきやすくなるので賛成です。

ロゴデザインを求めるお客さまの、スタンスや考え方は様々ですし、AIでロゴデザインを作成したということがひとつの訴求にもなります。

私もいくつか作成してみましたが、好みのカラーやモチーフ、フォント等も傾向を探ってくれるので、全く好みでは無いロゴデザインが仕上がることもありません。


柔軟に制作の依頼先を変えてみる

ロゴマークのつくる時の状況については、まず新しく会社や店舗、ブランドを立ち上げる時に必要になります。

次に、事業の方向転換や、取扱商品、業態等を大きく変更するときにタイミングとしてでてくると思います。

その他のケースでは、いままでつくっていなかったけど、事業や規模が大きくなり必要になった、また、価値観や企業理念等を掲げて活性化させるときにも、ロゴマークをつくる重要性が伴ってきます。

ロゴマークのデザインは、ひとつのデザイン制作会社、またはひとりのデザイナーが統括して制作する形が望ましいと思いますが、デザインを制作する内容や、規模や場所、コスト面等、その時々に合わせて、柔軟に制作の依頼先を変えてみたり、AIで作成してみても良いと思います。