広告やデザインを考えはじめたとき、「まだ内容が固まっていないし…」「こんな状態で相談しても大丈夫かな?」そんなふうに感じて、一歩を踏み出せずにいる方も少なくないのではないでしょうか。
でも、実は「何も決まっていない段階」だからこそ、制作会社に話してみることには大きな意味があると考えています。
今回は、制作会社の視点から「まずは相談だけしてみる」という選択肢について、実際の相談例やそのメリットを交えながら、ご紹介したいと思います。

「まだ決まってない」は
むしろよくあることです
広告の相談と聞くと、企画やスケジュール、予算がきっちり決まっていて、
そのうえで制作をお願いするもの——というイメージを持たれることもあるかもしれません。
ですが実際には、「どこから手をつけていいかわからない」という状態からスタートするご相談も、とても多いです。
- 何を作ればいいかも迷っている
- 広告を出す目的はあるけど、内容がはっきりしない
- デザインが必要かどうかもよくわからない
こうした状態は、決して珍しいことではなく、むしろその「ぼんやりした部分」を一緒に考えるのが、制作会社の役割だと思っています。
よくある「相談ベース」のやり取り
実際に現場でよくあるご相談のパターンをいくつかご紹介します。
「こういうことをやってみたいけど、何から始めれば?」
- 採用活動を強化したい
- 地域の認知度を上げたい
- SNSも気になっているけど、何をどう使えばいいかわからない
こうした段階でも、まずは目的を共有していただくだけで十分なので、そこから「広告として何ができそうか?」を一緒に整理していきます。
「予算内でできることを考えてほしい」
予算がはっきり決まっている場合、「この中でどんなことが可能か?」というご相談もよくあり、このケースでは制作側から「できる範囲」「優先順位」「段階的な展開案」などをご提案することが多くあります。
「まずは見積もりの前に、内容を整理したい」
「いきなり正式な見積もりをお願いするのは不安」という方もいらっしゃいますが、その場合は先にヒアリングを行いながら、必要な作業や方向性を一緒に考えていきますので、結果として、納得感のある見積もりができます。

実際にあった
「相談から始まった」事例
ここでは、実際にあったご相談の中から、特に印象的だった例をいくつかご紹介します。
例①:採用チラシを作りたいけど、何をウリにすればいいかわからない
最初は「とにかく人が集まらない」というご相談でしたが、ヒアリングを進めていくうちに、働く人の雰囲気や、現場のリアルな声に魅力があると感じ、「人柄が伝わるチラシ」という方向性に決定。
結果として、問い合わせ数も増え、面接につながったという報告をいただきました。
例②:イベント告知をしたいけれど、内容や日時もまだ未定
イベントの実施自体が流動的で、「詳細が固まり次第また連絡します…」という状態。でも、相談時点でお話を伺っていたことで、内容が決まり次第すぐに制作がスタートでき、スケジュールにも余裕を持って進行できました。
例③:これは頼んでいいの?という「ちょっとしたこと」からのご相談
「このくらいの規模でお願いしていいかわからない」というお問い合わせもあります。たとえば、社内で配るA4チラシ1枚、SNS投稿用画像1枚などのご依頼。
そうした小さなご相談をきっかけに、長く続くお付き合いに発展するケースもあります。
相談してみることで
見えることがある
内容が完全に決まっていない段階でも、相談してみることで次のようなメリットがあります。
- 優先順位や進め方が整理できる
- 自社にとって必要なもの・不要なものが明確になる
- 制作会社の対応力や進め方を知ることで、安心して依頼できる
逆に言えば、こうした見える化のためにも、相談の時間を取ることが大切だと思っています。

まとめ:「まだ何も決まっていなくて…」は
相談のきっかけになります
制作会社への相談は、準備万端でなくても大丈夫です。
むしろ、「何から決めたらいいか」を一緒に考えることが、私たちの仕事の一部でもあります。
- ざっくりしたアイデアしかない
- まずは聞いてみたいだけ
- 本当にお願いするかまだ迷っている
そんな状態でも、気負わずにご連絡ください。
「まずは話してみる」という小さな一歩が、良い広告づくりのスタートになることも多いと考えます。