実は今、特に10代~20代の若年層の間で、「何か調べたいことがあるときはSNSから検索する」という行動が当たり前になってきているそうです。
たとえば、ランチのお店を探したり、コスメの口コミを調べたりする際に、GoogleではなくInstagramやTikTokの検索窓にキーワードを打ち込む。そんな検索スタイルがごく自然に行われています。
この背景には、直感的に理解しやすいビジュアル性や、リアルな口コミ感覚、トレンドのスピード感といった、SNSならではの強みがあります。
その結果、今やSNSは「投稿する場所」だけでなく、「見つけてもらう場所」でもあるのです。
今回は、InstagramとTikTokを中心に、ソーシャル検索の仕組みやアルゴリズム、そして小さな会社でも実践できる検索される投稿のつくり方をご紹介します。
若年層はGoogleではなく
SNSで検索する
かつては「調べ物=Google検索」でしたが、今は違います。
Google社自身の発表によると、アメリカのZ世代(約18~24歳)のうち約40%がレストランを探すときにGoogleではなくInstagramやTikTokを使っているといいます。
検索窓に「#渋谷ランチ」と打ち込み、写真や動画で雰囲気を見て選ぶ。これが“今どきの検索行動”です。
なぜSNSで検索するのか、その理由は主に3つあります。
- ビジュアルで直感的に理解できるから
文章よりも、動画や写真で見たほうがわかりやすい。 - リアルで信頼できる口コミに見えるから
知らないWebサイトよりも、インフルエンサーやユーザーの体験談の方が親しみやすい。 - 今の流行や話題をすぐに知れるから
「#バズってる」投稿がそのまま検索結果になる感覚。
こうした理由から、「GoogleよりSNSで調べた方が早い・リアル・楽しい」と感じる若者が増えており、私たち企業側もその検索行動に合わせた情報発信が必要になってきました。

ソーシャル検索SEOとは?
Instagram・TikTokの仕組み
InstagramやTikTokでも“検索順位”が存在することをご存じでしょうか?
「検索窓に打ち込んだワードに合った投稿」が上に出てくる仕組みは、実はSEOと非常によく似ています。
Instagramの検索ロジック
Instagramでは、以下の要素が検索結果の表示に影響しています。
- キャプション(投稿本文)
- ハッシュタグ
- アカウント名/プロフィール文
- ユーザーの検索履歴や行動履歴
- エンゲージメント(いいね・保存・コメントなど)
つまり、検索されやすい投稿にするためにはキャプションやプロフィールに検索されそうな言葉を入れることが大切です。
TikTokの検索ロジック
TikTokでも同様に、以下の要素が検索対象になります。
- 動画の説明文(キャプション)
- ハッシュタグ
- 動画内のテロップや音声
- 視聴完了率、コメント数、保存数などのエンゲージメント
特にTikTokでは、動画の冒頭で何を喋っているか・どんなテキストが表示されているかも、検索に影響します。
つまり、「検索される投稿をつくる」という観点では、テキストの設計が非常に重要なのです。
ハッシュタグだけでは
足りない時代に
以前は「とにかくハッシュタグをたくさん入れよう」と言われていましたが、最近ではInstagramの公式が「3〜5個のハッシュタグで十分」と発表しています。
実際、ある検証では以下のような結果が出ています。
- ハッシュタグを大量につけた投稿より、
- キーワードを本文(キャプション)に入れた投稿の方が
→ リーチ数が多く、エンゲージメントも高かった
つまり今は、「本文の中で何を伝えるか」が検索対策においても大切になってきているということです。
商品名より「症状ワード」が
刺さる理由
ここで注目したいのが、「商品名」よりも「症状ワード」で検索されやすいという点です。
例えば、
- 「リポソーム美容液」より「肌荒れ ひどい」
- 「プロテイン名」より「朝起きられない 筋トレ 続かない」
- 「商品名」より「疲れがとれない」「寝不足 解消」
というふうに、ユーザーは自分の悩みや状態で検索します。
企業名やブランド名で調べるのは、そもそもその商品を知っている人だけ。
でも「最近肌の調子が悪いな…」と思ったとき、多くの人は症状や不安な気持ちをそのまま言葉にして検索するのです。
ここに対して投稿を作ることで、まだ商品を知らない潜在層の検索にも届く可能性がぐっと高まります。
キャプションとコメント欄が
「検索対象」になる
InstagramやTikTokでは、本文(キャプション)に含まれる言葉がそのまま検索の対象になります。
さらにTikTokでは、コメント欄のやりとりまで検索の材料になると言われています。
つまり、
- 投稿本文に、症状ワードを自然に含める
- コメントへの返信にも、キーワードをさりげなく使う
といった工夫をすることで、検索で見つけてもらえる確率がアップするのです。
例:
✕「ぜひ見てください!」
〇「この動画では“朝起きられない悩み”の解消方法を紹介しています!」
小規模ビジネスでもできる!
実践ポイント
① 検索されそうな悩み・症状を洗い出す
自社のお客様が抱えていそうな悩みをリストアップしてみます。
たとえば美容室なら「髪の広がりが気になる」「夏の日差しで髪が傷んだ」など。
② キャプションを“本文”としてしっかり書く
キーワードだけ並べるのではなく、「〇〇で悩んでいませんか?」→「この投稿ではこんな方法を紹介します」→「ぜひ試してみてください」のように、わかりやすくまとめるのがポイントです。
③ コメントを誘導する
「あなたはどうですか?」「同じ悩みを持っている方は、コメントで教えてください」など、会話を生む仕掛けも検索上位に役立ちます。
④ プロフィールも整える
アカウントの名前や自己紹介文にもキーワードを含めておくと、検索時の露出が上がります。

まとめ:「検索」される設計がSNS運用のカギ
SNS運用というと、「バズらせよう」とか「おしゃれに見せよう」といった方向に意識が向きがちです。
でも、今の若年層はSNSを“検索ツール”としても使っています。
だからこそ、バズらなくても、見つけてもらえる投稿を意識することが、長期的な集客やブランド構築につながっていきます。
そしてその鍵は、「誰が・どんな悩みで・どんな言葉で検索してくるか」を考えることだと思います。
その“ユーザー視点”を持てば、小さな会社や個人でも、SNSの検索に強くなることができると考えています。
参考記事
・https://anagrams.jp/blog/how-instagram-search-works/#:~:text=Image
・https://aprdesign.me/0-volume-keyword-smallbusiness/