“見るだけ”から“買いたくなる”へ|SNSで広がるソーシャルコマースとUGCの力

「SNSで見た商品を、そのまま買ったことがある」
そんな経験、ありませんか?

いま、SNSはただの“情報発信の場”ではなく、“欲しい”を生み出す場所に変わってきています。その背景にあるのが、「ソーシャルコマース」と「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」という考え方。

今回は、その2つの仕組みがどんなものなのか、そして企業の発信にどう活かせるのかについて、わかりやすく紹介します。


ソーシャルコマースとは?

「ソーシャルコマース」とは、SNS上で「見つけて→そのまま買える」流れができる仕組みのこと。

たとえば――

  • Instagramで見つけた洋服を「ショップを見る」からそのまま購入
  • TikTokで紹介されたコスメを、動画のリンクからワンタップで購入
  • 友人が紹介していた雑貨を、投稿内のURLからすぐ注文

これらはすべてソーシャルコマースの一例です。

SNSの中で“購入まで完結”する導線が整い、企業にとっても「見てもらう」だけでなく「買ってもらえる」チャンスが広がっています。


UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは?

UGCとは、User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略で、「ユーザーが自ら作った投稿」のことを指します。

たとえば――

  • 実際に商品を使った感想を投稿する
  • 旅行先で撮った写真をタグ付きでアップする
  • カフェのスイーツを紹介して「#〇〇カフェ」とタグをつける

こうした「リアルな声」や「日常のシェア」が、UGC。

企業が発信する広告よりも、実際に使っている人の投稿のほうが信頼されやすいため、UGCは今のSNS運用に欠かせない要素になっています。


なぜUGCが注目されているの?

UGCが注目される理由は、“共感”と“信頼”にあります。

たとえば、知らないブランドの投稿よりも、「フォロワーが使っていた」「友人が紹介していた」ほうが気になると思います。

人は“企業の宣伝”よりも“人のリアルな感想”に反応するもの。
SNSでの購買行動も、いまや「口コミから生まれる時代」になっています。


制作会社の役割:UGCを“発信の味方”にする

UGCは、企業が作る投稿と組み合わせることで、さらに力を発揮します。

たとえば――

  • お客様の投稿を紹介しながら、商品開発の裏側を語る
  • UGCをまとめて「お客様の声」として発信する
  • ハッシュタグキャンペーンを行い、投稿を増やしていく

こうした工夫をすることで、企業の発信に“リアルさ”や“親近感”が生まれます。

制作会社としては、UGCをただ転載するのではなく、ブランドのトーンやデザインに合わせて“見せ方を整える”ことを大切にしています。


まとめ

SNSは、いまや「発信する場所」から「買いたくなる場所」へ。
そして、「企業が話す」だけでなく、「お客様も一緒に伝える」時代になりました。

UGCやソーシャルコマースをうまく活かすことで、企業の発信は“宣伝”ではなく、“共感してもらえる発信”へと変わっていきます。

まずは、お客様の投稿を観察してみることから。
思いがけない発見が、新しい発信のヒントになるかもしれません。