CanvaやPowerPointなど、誰でも簡単に無料で使えるデザインツールが増えてきています。
AIで画像を手軽に生成できるようにもなり、制作会社に頼らず、自社で広告や資料をつくる機会が増えてきたのではないでしょうか。
こうしたデザインツールは操作がしやすく、テンプレートも豊富で、外部に依頼せずとも見た目をある程度整えられるという点で、大きなメリットがあると感じています。
ただ一方で、
「なんとなく伝わりにくい」
「見た目は整っているのに反応が薄い」
といったお悩みをお聞きすることも少なくありません。
それは、見た目のきれいさ=伝わるデザイン、とは限らないからかもしれません。
今回は、無料ツールを使ったデザイン制作でよくある「つまずきポイント」と、それを補うための工夫について、制作会社の視点からご紹介したいと思います。

無料ツールの「できること」と
「見落としやすいこと」
無料ツールは、手軽に使える便利さがありますが、どうしても「テンプレートを選んで、そこに当てはめる」という作り方になりがちです。
しかし実際には、
- 誰に向けて作っているのか(ターゲット)
- どんな行動を促したいのか(目的)
といった「設計の視点」が抜けてしまうことで、せっかくのデザインが「伝わらない」ものになってしまうこともあります。

よくある「伝わりにくさ」の例
自作デザインのつまずきポイントにはこんな例があります。
- 情報が多すぎて読みにくい:あれもこれも伝えたい気持ちは自然ですが、見る側の集中力には限界があります。
- 色やフォントがバラバラで視線が定まらない:統一感のなさが読みづらさや安っぽさにつながることも。
- 写真やアイコンの雰囲気がちぐはぐ:テイストが合っていない素材が混ざると、ブランドの印象がブレてしまいます。

自作でも伝わるデザインにするために
意識したいこと
では、どうすれば無料ツールでも「伝わる」デザインに近づけるのでしょうか?
- 「誰に、何を、どう伝えるか」を先に整理する
デザインを始める前に、ターゲットと伝えたいことを明確にしておくと、必要な情報や構成が見えてきます。 - 要素を詰め込むより、「空気を残す」ことを意識する
余白は“無駄”ではなく、情報を読みやすくするための“余地”です。 - 強調したいポイントを明確にする
見出し・本文・強調のバランスをとることで、読みやすく印象に残るレイアウトになります。

制作会社に少しだけ関わってもらう
という選択肢
すべてを外注するのは難しくても、
- 構成案のチェック
- テンプレートの作成
- デザインの方向性のアドバイス
など、一部だけサポートを受けることで、全体のクオリティが大きく変わることもあります。
「自分でつくりたいけど、不安な部分だけプロに見てほしい」
そんなご相談も大歓迎です。

まとめ:自作でも、ちょっとした工夫で
“伝わる”に変えられます
無料ツールを使った自作デザインには、コスト面やスピード感という大きな利点があります。
大切なのは、「どう見えるか」だけでなく、「どう伝わるか」を意識すること。
少しだけ視点を変えるだけで、今ある素材やツールでも、しっかり伝わるデザインにつながると思います。
「これでいいのかな?」と感じたときは、ぜひ一度、制作会社に相談してみてください。必要なサポートを、必要な分だけ。
そんな柔軟な関わり方もご提案できます。