“伝わるロゴ”の共通点とは?企業イメージを高めるデザインの考え方

そのロゴ、“伝わって”いますか?

名刺、Webサイト、会社案内、封筒や看板──。
企業のあらゆるシーンで使われるロゴは、まさに会社の「顔」とも言える存在

でも、ふとしたときに「このロゴ、うちの会社らしさって出てるかな?」と疑問を感じたことはありませんか?

今回は、制作会社の立場から「伝わるロゴ」についての視点や、リニューアルを考えるタイミングなどをお話ししていきます。


ロゴは“ただのマーク”ではなく、企業の「顔」

ロゴは、お客さまや取引先が最初に目にするもののひとつ
第一印象に大きく関わるにもかかわらず、いちど作ると意外と見直す機会が少ないものでもあります。

また、ロゴは印刷物・Web・SNS・社内資料など、あらゆる場面に登場する重要な存在。だからこそ、「会社のことを一瞬で“らしく”伝えられるかどうか」が大切になってきます。


“伝わる”ロゴに共通する3つのポイント

① 認識しやすく、覚えてもらえる形

複雑すぎるロゴは、パッと見たときに印象に残りにくくなってしまいがちですが、一方でシンプルでわかりやすいロゴは、視認性が高く、記憶にも残りやすいという特徴があります。

例えば、シンボルやアイコンを使う場合は、どこかに「抜け感」や「整理された形」があると印象に残りやすくなります。


② 企業の「らしさ」が伝わる雰囲気

「まじめ」「やわらかい」「若々しい」「老舗らしい」など、会社ごとに持つトーンや雰囲気があり、ロゴはそうした“らしさ”を視覚的に伝えるためのツール

たとえば、スタートアップ企業なら先進的でシンプルな印象、地域密着型ならあたたかみのある書体や色合い、などがマッチすることも考えられます。


③ どんな媒体でも使いやすい設計

「Webでは見えるけど、名刺に印刷したら潰れてしまった…」ということも珍しくありません。

“伝わるロゴ”は、モノクロでも小さくても、印象が崩れにくいように設計されていることも多く、色がなくても成り立つ、縦横両対応、ファビコン(アイコン)にも展開しやすいなど、使い勝手のよさも重要な要素


ロゴを「見直すタイミング」って、いつ?

✔ 会社の方向性が変わったとき

・事業が変わった/拡大した
・社名が変わった/ブランド名ができた

✔ 今のロゴが「古く」感じるようになったとき

・流行に乗りすぎていて、今見るとやや時代遅れ
・フォントや色に違和感が出てきた

✔ 外部から「分かりづらい」と言われたとき

・業種や業態が読み取りにくい
・他社と似ていて間違われやすい

こうしたサインが出てきたときは、リニューアルを検討する良いタイミングかもしれません。


ロゴ制作・リニューアル時に
考えておきたいこと

いざロゴをつくる・見直すとなると、どんな点を意識すればいいのでしょうか?

・誰にどう見られたいか(ターゲット・印象)

→ 「お堅く見せたい?親しみやすく?信頼感重視?」を整理すると方向性が決まります。

・自社の“強み”や“価値観”が反映されているか

→ たとえば「スピード感」「誠実さ」「地域密着」などを視覚で伝えられているかをチェック。

・今のロゴの何を「残す」か「変える」か

→ 長年使ってきたロゴの場合、完全に変えるのではなく“進化”させる形のリニューアルもひとつの手です。


まとめ|“伝わるロゴ”は、
自社を伝える大切なツール

ロゴは、ただの飾りではありません。
見た目の印象だけでなく、会社の思いや空気感を伝える、重要なコミュニケーション手段

「うちのロゴ、どう見えているんだろう?」と感じたときは、いちど立ち止まって考えてみるタイミングかもしれません。

制作会社としても、企業の“らしさ”を言葉にしづらい部分も含めて、一緒に整理しながらご提案することが可能ですので、“伝わるロゴ”を作っていければと思っています。