ブログを続けて1年以上になりますが、今回は改めて「制作会社って何してるの?」という疑問についてお答えするような記事を書こうかなと思います。
Webサイトをはじめとするデザインをお願いするのは制作会社、というイメージを持ってくださっている方も多いのかなと思うのですが、「そもそも何をしてくれるのか」「どこまでお願いできるのか」など、不明な点が多いと感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、制作会社がどんなことをしてくれるのか、特にWebサイト制作を中心に、その流れや選ぶときのポイントについてご紹介できればと思います。

制作会社って、そもそも何をしてくれるの?
制作会社は、「デザインをつくる会社」というイメージを持たれることが多いですが、実際はそれだけではありません。
たとえば、Webサイトを作る場合は、次のようなことを行っています。
- 会社やお店の「伝えたいこと」を整理する(ヒアリング・設計)
- サイトの構成を考える(ページ構成・ナビゲーションの設計)
- 見た目のデザインを考える(配色、写真、レイアウトなど)
- 実際にWebページとして動くように仕上げる(コーディングやシステム対応)
- 公開後の更新や修正のサポートを行う(保守・運用)
また、Webサイト以外にも、ロゴやチラシ、動画の制作など、必要に応じて幅広く対応してくれる制作会社もあります(イメージバナーもそうです)。
「つくる」だけでなく、「何をどう伝えるか」を一緒に考えてくれるのが、制作会社の大きな役割だと考えています。
Webサイト制作の流れ(ざっくり編)
制作会社によって細かな進め方は異なりますが、おおまかには次のような流れで進んでいくことが多いです。
- ヒアリング・要件整理
どんな目的でWebサイトを作るのか、誰に見てほしいのかを整理します。たとえば「採用を強化したい」「問い合わせを増やしたい」などが目的になります。 - 構成づくり(サイトマップの作成)
どんなページが必要か、どんな順番で見せていくかを検討します。サービス紹介・会社案内・よくある質問などが代表的なページです。 - デザイン案の作成(ワイヤーフレームやモック)
ページの中身を大まかに設計し、それをもとにデザイン案を仕上げていきます。 - 制作作業(デザイン確定後にコーディング)
見た目が決まったら、Webとして実際に動くように制作が進みます。 - 公開と運用スタート
完成したWebサイトを公開し、必要に応じて修正や更新を行っていきます。

「全部おまかせ」でいいの?
「何もわからないから、全部任せたい」という声も多く聞かれます。
実際には、完全な「丸投げ」ができるケースは少なく、最初のヒアリングや途中の確認で、クライアント側の協力が必要になることが多いです。
ただし、「うまく言語化できない」「自分の中ではイメージがあるけれど言葉にできない」という場合でも、対話を通じて整理してくれる制作会社が多いと思います。
「わからないことがわからない」という状態でも、安心して話せる会社を選ぶことが大切です。
依頼前に確認しておきたい
3つのポイント
制作会社に問い合わせをする前に、以下の点を確認しておくと、あとあとスムーズに進めやすくなります。
- 過去の制作実績をチェックする
自社と似た業種・ターゲットに対応しているかを見てみると、完成後のイメージがしやすくなります。 - やりとりがしやすいかどうか
初回の問い合わせでの対応や、見積もりの内容がわかりやすいかどうかも重要な判断材料になります。 - 制作後のサポートがあるか
Webサイトは作って終わりではなく、公開後の修正・更新も必要になります。
その部分を見積もりの段階で含めているかどうかは、事前に確認しておくと安心です。

よくある“失敗あるある”と、その防ぎ方
制作会社に依頼してWebサイトをつくったものの、残念ながら「思っていたのと違った」という声も少なくありません。
以下のようなケースが、特に多い印象です。
- 見た目はきれいだけど、自分で更新できないサイトだった
→ 管理画面や更新手順について事前に聞いておくと安心です。 - 内容が薄くて、結局集客につながらなかった
→ 制作目的(採用、問い合わせ、ブランド強化など)を最初に共有することが大切です。 - 制作後に追加料金がかかってしまった
→ 見積もりに含まれている範囲と、追加対応の料金体系をあらかじめ確認しておくと防げます。
「失敗を避ける」ために必要なのは、専門的な知識よりも、「なにを相談すれば良いか」の整理かなと思っています。
まとめ:制作会社は“相談役”でもある
Webサイトをつくるというのは、単なる作業の依頼ではなく、企業の「伝えたいこと」や「大切にしていること」を整理する作業でもあります。
だからこそ、制作会社は“ものを作る会社”というよりも、“伝える力を形にしてくれるパートナー”のような存在だと考えています。
もし依頼を考えている段階なら、まずは気になる会社に話を聞いてみるだけでも、得られるものは大きいと思います。
「この会社は、うちのことを考えてくれているな」と感じられる制作会社と出会えると、その後の進行もスムーズで、より良いWebサイトにつながりやすいと感じます。