「同じ内容をWebサイトと紙のパンフレットに載せたい」
そんなとき、つい同じデータを流用してしまうことはありませんか?
もちろん、それでも情報自体は伝わりますが、実はWebと紙では「読み手が受け取る印象」や「見やすさの条件」が大きく違うため、同じデザインでは十分に活かせないことがあります。
今回は、Webと紙のそれぞれの特性をふまえて、どんな工夫があると良いかをご紹介したいと思います。

Webと紙、それぞれの特性を知る
まずは、Webと紙の大きな違いを整理してみます。
- Web
画面で読むことを前提にしているため、文字の拡大縮小ができたり、リンクを貼って情報を補足できたりします。動きやアニメーションで目を引くことも可能です。 - 紙
手に取って読むものなので、瞬間的に「わかりやすい」「読みやすい」と感じてもらうことが大切です。ページをめくる手間はあっても、一覧性や保存性に優れているのが特徴です。
このように、同じ内容を載せても「受け止め方」が違ってきます。

デザインで工夫したいポイント
では、具体的にどんな工夫をすると良いのでしょうか。
- 文字サイズやレイアウト
Webは画面の大きさによって見え方が変わるため、余白や改行で調整します。一方、紙についてはレイアウトが固定されるので、文字を詰め込みすぎないよう注意が必要となります。 - 色の使い方
Webは光の表現で鮮やかに見えますが、紙に印刷すると少し落ち着いた色合いになります。両方で使う場合は、印刷したときの色味も確認しておくと安心です。 - 写真や画像
Webではページの読み込み速度を考えてデータを軽くする工夫が必要ですが、紙では高解像度の画像で細部までくっきり見せることが大切になります。 - 情報量の整理
Webは複数のページに分けて情報を展開できますが、紙は1枚の中に必要な内容を収める必要があります。限られたスペースの中で「これだけは伝えたい」という要点を絞ることが効果的です。

制作会社に相談すると安心なこと
「細かな違いまで全部を把握するのは大変だな…」と感じられる方も多いと思います。その場合は、私たち制作会社に「Webと紙の両方で使いたい」とお伝えいただくだけで大丈夫です。
- 媒体ごとに最適な見せ方をご提案します
- Web用・紙用それぞれのデータを作成いたします
- 印刷の色校正やWebでの表示確認までフォローいたします
こうした対応は、制作会社として日々大切にしている部分ですので、安心してお任せください。

まとめ
同じ内容でもWebと紙では「伝わり方」が違い、ほんの少し工夫をするだけで見やすさや印象は大きく変わってきますので、ご依頼のときに「どの媒体で使いたいか」を教えていただければ、私たちが最適な形に整えてご提案します。