短納期でも大丈夫?制作会社に“急ぎの案件”を相談するときのポイント

「できれば今週中にチラシを完成させたいんですが…」
「来週の展示会に間に合わせたいので、急ぎでお願いできますか?」

制作会社には、こういった“急ぎのご相談”が寄せられることも少なくありませんが、「短納期=すぐできる」というわけではなく、実は制作の進め方や内容によって対応の可否が大きく変わってきます。

そこで今回は、「急ぎの案件でも相談して大丈夫?」と不安に思っている方に向けて、短納期の現実や、スムーズに進めるための相談のコツをわかりやすくご紹介します。


短納期でも対応できること/できないこと

短納期の案件でも、内容によっては十分対応可能ですが、以下のように対応のしやすさに差があります。

対応しやすい例

  • 過去に制作実績がある類似案件
  • テキスト・写真などの素材がすでにそろっている
  • 制作物が1点(チラシ1枚など)に絞られている

難しい例

  • ゼロから企画・構成を考える必要がある
  • ロゴ・写真・テキストすべて未確定
  • 社内でのチェック工程が多く、戻しが遅れる可能性がある

スケジュールがタイトなときに必要な情報とは?

短納期対応では、事前に以下のような「判断材料」があるとスムーズです。

  • 入稿・納品の“最終期限”
  • 制作物の種類と枚数(例:チラシ、A4片面×1枚)
  • すでに用意できている素材(テキスト・画像など)
  • 社内での確認体制(誰がOKを出すのか、確認にかかる時間)

これらがわかっているだけでも、「この日までにこの形なら可能です」といった具体的な提案がしやすくなります。


よくあるトラブルとその回避法

トラブル例防ぐための工夫
修正回数が増えて納期が間に合わない初回にできるだけ明確なイメージを共有
チェックが遅れて進行が止まる社内の確認フローを事前に整理しておく
デザインに「思っていたのと違う」が発生参考資料や過去の制作物を共有する

相談のときに伝えておきたい3つのポイント

  1. 「いつまでに」「どんな形で」必要かを明確に
    →「急ぎです」だけでなく、「◯日までにPDFで印刷データをほしい」など具体的に。
  2. 可能な範囲で素材や情報を先に用意する
    →テキストや写真、参考資料があるだけで時間短縮に。
  3. 「ここまでは妥協できる」ラインを伝える
    →色や文字数の制約、デザインの自由度など、優先順位を共有すると調整しやすくなります。

まとめ|急ぎのときこそ、まずは正直に相談を

短納期の案件でも、「どんな状態なのか」「どこまで希望があるのか」が明確になれば、制作会社としても前向きに検討することができます。

「相談しても無理だろうな」とあきらめる前にご相談いただけたら、内容によっては、必要な要素を絞ったり、段階的に進めるご提案も可能です。

「急ぎだからこそ、きちんと伝える」
それが、納得のいく仕上がりへの第一歩です。