デザインや広告、Web制作などを外部に依頼するとき、
「何をどう伝えればいいのか分からない」
「なんとなくお願いしたら、イメージと違ってしまった」
という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私たち制作会社の立場からも、「最初にここが整理されていると、スムーズに進みやすい」と感じるポイントがいくつかあります。
今回はその中でも、発注前に“ここだけは押さえておくと安心できる”3つのことをご紹介します。

1. 制作の「目的」を明確にしておく
最初に整理しておきたいのが、「なぜ、これをつくるのか?」という目的です。
たとえばチラシであれば
・イベントへの集客がしたいのか
・商品への問い合わせを増やしたいのか
・認知を広げるのが主な狙いなのか
などによって、構成や見せ方、文字量のバランスが大きく変わってきます。
目的が曖昧なまま進めてしまうと、完成後に「なんか違う」と感じてしまう原因に。
発注時点ではふんわりしていても問題ありませんが、「何のために作るのか」という視点だけは意識しておくと、より伝わる制作につながります。

2. 想定している
「ターゲット」を考えておく
「誰に届けたいのか」というターゲットも、制作を組み立てるうえで非常に重要です。
・初めてサービスを知る人なのか
・すでにある程度の関係性がある顧客なのか
・年齢層や職業、利用シーンはどうか
といった視点から、言葉の選び方やデザインの雰囲気を調整していきます。
また、ターゲットの理解度や関心度によって、必要な説明の量も変わってきますので、事前に「この人たちに伝えたい」というイメージを少しでも持っておくと、制作側からの提案の精度も高まります。

3. 掲載・配布する「媒体」を
把握しておく
完成した制作物が、どのように使われるのかも、事前に共有いただけると設計がしやすくなります。
たとえば…
- Webサイトの中に掲載されるのか(PCかスマホか)
- 手配りのチラシか、折込か、店頭設置か
- 展示会のパネルなのか、SNS投稿に使うのか
媒体によって「見られる時間」「読まれる文字量」「目に留まるポイント」などが異なるのでそれに合わせて、文字の大きさや余白、レイアウトなどを最適化することが可能です。

まとめ:「3つの軸」をもとに、
対話がスムーズに
制作を発注する際には、すべてを完璧に決めておく必要はありません。
ただ、今回ご紹介した
- 目的
- ターゲット
- 媒体
これら3つの軸だけでも意識しておくことで、やりとりがスムーズになり、
『思っていたのと違った…』というすれ違いもぐっと減らすことができます。
私たち制作会社としても、こうした軸をもとに、よりよい提案を行うことができます。
発注前に少しだけ立ち止まって考えてみることで、仕上がりに対する納得感や満足度が変わってくるのではないかと感じています。