「やらなきゃいけないのに、どうしても気が乗らない」と手が止まること、ありませんか?
「ちゃんとしなきゃ」という想いが強いからこそ、完璧を求めて疲弊してしまうのではないでしょうか。
そんな時に試していただきたいのが、「あえて中途半端でやめる」というちょっと意外な方法です。
今回は、最新の研究でも裏付けられている、やる気を自然に引き出す仕事術について紹介します。

「キリの良いところまで」が、
翌日のハードルを上げている
私たちはつい、「キリの良いところまで終わらせよう」と頑張ってしまいます。 タスクに完了マークをつけると、スッキリして安心感がありますよね。
ですが、人間の脳は「終わった!」と感じた瞬間、その仕事の情報を一旦リセットしてしまいます。
すると翌日、またゼロから「よし、やるぞ」と重いエンジンをかけ直さなければなりません。
これが、仕事の「最初の一歩」に膨大なエネルギーが必要になる原因だと言われています。
「やりかけ」は、
明日の自分への心強い資産
名作を残した文豪ヘミングウェイも、実は「中途半端」を戦略的に使っていたと言われています。 彼は、「一番調子が良くて、次に何を書くか分かっている状態」で筆を置いていたそうです。
人間の脳には、「やりかけの仕事」を無意識に覚え続け、早く完結させたくなる性質があります。
つまり、あえて途中でやめることは、決して手抜きではありません。
明日の自分がスムーズに作業を再開するための、立派な資産なのです。
成功のコツは
「次の一手」を決めて終わること
ただし、行き詰まって「どうしよう…」と悩んだまま終わるのは逆効果です。
大切なのは、「明日はここから始めればいい」と道筋が見えた瞬間にやめることです。
今日からすぐに試せる、2つの工夫をご紹介します。
- 明日の「1行目」だけ書いて終わる
ブログや資料を作る時、あえて「明日のタイトル」や最初の1行だけを書いて保存します。 翌朝は「続きを書くだけ」になるので、真っ白な画面に向かうプレッシャーが消えます。 - 終わる前の「1分メモ」で頭をスッキリさせる
中途半端がどうしても気になる方は、「明日は〇〇の入力から」と付箋に残すのがおすすめです。 やるべきことを外に出せば、仕事と休息の温度感をしっかり切り替えられます。

完璧じゃなくても大丈夫です
「いつも完璧にやり遂げなければ」と気を張る必要はありません。
まずは今日、「あえてキリの悪いところ」でパソコンを閉じてみませんか?
明日の朝、きっといつもより少しだけ、スムーズに仕事に入っていけるのではないでしょうか。
参考
・ツァイガルニク効果(心理学における記憶の法則)
・ヘミングウェイ効果(2018年のモチベーションに関する実証研究)
・書籍『すぐやる人の頭の中 心理学で先延ばしをなくす』(外山美樹 著)