「前任の担当者から急に引き継ぐことになったけれど、正直どこから手をつければいいのか分からない…」そんな経験はありませんか?
広告やデザインの制作は、途中で社内の担当者が変わることも少なくありません。
広報や企画の部署では人事異動や退職などが重なりやすく、「引き継ぎ」が大きなカギになることが多いと思います。
ただ、この引き継ぎがスムーズにいかないと、思わぬトラブルや無駄なやり直しにつながってしまうことがあります。
今回は、担当者が交代するときに起こりやすいことと、引き継ぎで気をつけたいポイントについてご紹介します。

情報が“人に依存”してしまう
広告制作では、「なぜこのデザインにしたのか」「どんなターゲットを想定しているのか」といった背景の情報がとても大切です。
ところが、前任者の頭の中にしかその理由が残っていないと、新しい担当者が「なぜこうなっているのか分からない」という状況に陥ってしまいます。
結果として
- 過去に出したデザインの方向性がブレてしまう
- 本来決まっていたことを、また一から決め直すことになる
- 制作スケジュールが遅れる
といった問題が起きやすくなります。

“資料”や“意図”の共有がカギ
担当者が変わるときに重要なのは、単なるデータの受け渡しだけではなく「意図を一緒に伝えること」だと思います。
たとえば
- 依頼時の企画書や要望のメモ
- 過去のやり取りメールや議事録
- 採用されなかった案と、その理由
これらの情報が手元にあるだけで、新しい担当者はすぐに内容を把握でき、制作側も迷わず作業を進めやすくなると考えます。

制作会社の役割
制作会社としても、担当者交代は珍しいことではありません。だからこそ「これまでの経緯を振り返れる資料を整理しておく」「次の担当者にもわかりやすく伝えられるフォーマットを用意する」といった工夫をしています。
引き継ぎが十分でなくても、これまでのデータやデザインの意図を一緒に確認しながら進めますので、安心してお任せいただければと思います。
まとめ
引き継ぎが十分でなくても必要以上に不安になることはなく、大切なのはこれまでの情報をきちんと残し、意図を共有しておくことになります。
制作会社は、その流れを一緒に整理しながらサポートする存在。「担当者が変わったけれど大丈夫かな?」と感じたときこそ、安心してご相談いただければと思います。