イメージが伝わらないときの解決法|制作会社が教える4つの工夫

デザインや広告を依頼するときに、多くの方が直面するのが「頭の中にあるイメージをどう伝えればいいのか」という悩みです。
「なんとなく雰囲気はあるけれど言葉にできない」「イメージを説明したけれど仕上がりが違った」という経験をしたことがある方も少なくないでしょう。

今回は「イメージがうまく伝わらないときに試してほしい工夫」について、制作会社の視点からご紹介いたします。


なぜイメージが伝わりにくいのか

デザインのやり取りでは、感覚的な要素が多いため、言葉だけでは解釈が広がってしまいます。
依頼者と制作者の「前提」や「想像の枠」が違うこともあり、意図がずれて伝わってしまうこともあると感じています。


伝わりやすくする工夫

参考になる画像や資料を見せる

ご自身で見つけた画像や広告を見せるだけでも伝わりやすくなります。
PinterestやCanvaなどで見つけたものでも十分で、「こういう雰囲気が好き」「こういう構成は避けたい」と、好き嫌いの両方を示すことで制作者が方向性をつかみやすくなります。

色・雰囲気・ターゲットを言葉にする

抽象的な「爽やか」「落ち着いた」などの言葉だけでは人によって受け取り方が変わってしまいます。
「落ち着いた青系」「10代向けで元気な雰囲気」といったように、形で色や対象層を添えると、より具体的に伝わります。

使う場面を伝える

仕上がりが使われるシーンを伝えることも大切です。
「展示会で使うから遠くからでも目立つようにしたい」
「SNS投稿なのでスマホ画面で読みやすくしたい」

のように用途を共有することで、仕上がりのイメージが具体化されます。

ストーリーで伝える

「新しいブランドを立ち上げるから信頼感を大切にしたい」
「地域の子どもたちに親しんでもらえるような明るい印象にしたい」

といった背景や目的を伝えると、デザインの方向性がぶれにくくなります。


制作会社と一緒に形にしていく安心感

「イメージをうまく言葉にできない」と感じることは特別なことではないと思います。
制作会社は依頼されたものを形にするだけではなく、会話の中から依頼者の想いをくみ取り、整理していくことも大切な役割です。
だからこそ、不安に思っていることも率直に伝えてみてください。
その言葉がきっかけとなって、新しい提案が生まれることもあります。


まとめ

イメージを伝えるときに大切なのは、正確に表現することではなく、共有のきっかけをつくることだと思います。
参考資料や言葉の断片、利用シーンの説明など、どんな小さなことでも相手に渡すことで制作は前に進んでいきます。

完璧に説明できなくても構いません。
一緒に形を探していく過程そのものが、安心して依頼できる時間につながっていくと考えています。