「広告やデザインは“見た目”の印象で9割決まる」
そう思っているかたも多いのではないでしょうか。
もちろん、文字や色、写真はとても大切ですが、実は“声”を取り入れた広告は想像以上に多く、私たちの身近なところで使われています。
たとえば、テレビやラジオの音声CMはもちろん、会社の代表番号にかかると流れる自動音声や、イベント会場で耳にするアナウンスなども“声を使った広告”の一つ。
普段はあまり意識しないかもしれませんが、声のトーンやスピード、言葉の選び方によって、受け手が感じる印象は大きく変わり、同じ内容でも、声が加わることで「親しみやすい」と感じたり、「信頼できそう」と思ってもらえたりすることがあります。
今回は、広告における“声”の力について、制作会社の視点から考えてみたいと思います。

声が与える印象のちがい
「声」は見えないですが、聞く人の印象を大きく変える大事な要素です。
- 高めの声 → 明るさや元気を感じさせる
- 低めの声 → 落ち着きや信頼感を与える
- ゆっくりした話し方 → 丁寧で安心感のある印象
- はっきりした口調 → 自信や信頼を感じやすい
たとえば同じ商品紹介でも、若い女性のナレーションだと「親しみやすさ」が強調され、落ち着いた男性の声だと「しっかりしていそう」と感じてもらえますので、声の選び方ひとつで、広告全体の受け止め方が変わります。

デザインと声の一体感
広告は“見た目”と“声”が組み合わさってこそ、より強い印象を残します。
- シンプルで柔らかい色合いのデザイン × 優しい声
- クールで洗練されたデザイン × 落ち着いた声
- カラフルでポップなデザイン × 明るい声
声はデザインの“補強役”のような存在で、例えば同じパンフレットでも無音で読むのと、ナレーションを添えて聞くのとでは印象が大きく違います。やさしい声が入るだけで「温かみ」が増しますし、落ち着いた声であれば「信頼感」が強調されます。
文字や色だけでは伝えきれない雰囲気や感情を補い、全体を調和させるのが声の役割になるため、“見た目で感じる印象”と“耳で感じる印象”が重なり合うことで、広告はより記憶に残りやすくなるのではないでしょうか。
中小企業でも取り入れられる“声”の工夫
「うちはテレビCMなんて出せないから…」と思われる方もいるかもしれませんが、実は声を活用できる場面はもっと身近にあります。
- 動画広告や紹介ムービーにナレーションを入れる
- 電話の自動音声を親しみやすい声にする
- 展示会やイベントでアナウンスを工夫する
たとえば、電話で最初に流れる音声案内の印象は、その会社の“第一声”。声を工夫するだけで、受け取る人に安心感や丁寧さを感じてもらえると思います。

制作会社ができるサポート
制作会社では、ナレーションのキャスティングや収録ディレクションを含めてサポートできるところがあるので、「もっと信頼感を出したい」「親しみやすさを出したい」といった要望に合わせて、声のトーンや話し方を提案し、デザインと一体感のある仕上がりを一緒に考えていくことができます。
まとめ
広告というと“見るもの”という印象が強いかもしれません。
でも、そこに“声”という要素を加えるだけで、同じ内容でも伝わり方が変わり、より心に残りやすくなります。
「大げさでは?」と思われるかもしれませんが、ちょっとした工夫からでも十分効果は出てきます。
制作会社として、デザインと声のバランスを一緒に考え、最適な方法を見つけるお手伝いができたらと思っていますので、安心してご相談いただければと思います。