「なんとなく」のSNS運用を卒業!月1回の振り返りで効果を出す簡単レポート作成術

「毎日頑張って投稿しているけれど、本当にこれで合っているのか不安…」
「管理画面(インサイト)を見ても、数字が多すぎてどこを見ればいいのか分からない」

SNSは無料で始められる反面、チラシやDMのように「何枚配って、何件反応があった」という結果が目に見えにくいメディアでもあると思います。

そのため、ついつい「なんとなく」の感覚で続けてしまいがち…という担当者の方も多いのではないでしょうか。

ですが、SNS運用においても「チェック(振り返り)→改善」の流れはとても大切です。

ここを少し意識して改善を続けていくだけで、伸び悩んでいた閲覧数やフォロワー数が変わり始める可能性は大いにあります。

今回は、月1回で無理なく続けられる「SNS運用の見直し方法」について解説したいと思います。


なぜ、「振り返り」が必要なのか?

一生懸命に投稿を作っていても、それが見てくださる方にとって「欲しい情報」や「好みのデザイン」でなければ、なかなか反応には繋がりません。

ユーザーの好みやトレンドは日々変化します。 数字を見ずに投稿を続けることは、ユーザーが何を求めているかが分からないまま、ボールを投げ続けている状態に近いかもしれません。

逆に言えば、数字を通して「どんな投稿が好まれているか」の傾向を掴めれば、より効率よく、皆様の想いを届けることができるようになります。


まずは「3つの数字」を見ることから始める

管理画面(インサイト)にはたくさんのデータが並んでいますが、最初から全てを把握する必要はありません。 まずは運用の健康状態を知るために、以下の3つの数字に注目してみてください。

1. フォロワー増減数

単純な総数だけでなく、「今月は何人増えたか(あるいは減ったか)」を確認します。 もし大きく増えた月があれば、その時期の投稿や活動が、ユーザーにとって魅力的だったというヒントになります。

2. インプレッションまたはリーチ数

投稿が「どれくらいの人の画面に表示されたか」という数字になります。 まずは認知を広げることが第一歩ですので、この数字が極端に下がっていないかを確認することが大切です。

3. エンゲージメント数

「いいね」「保存」「コメント」などの反応の合計数です。 この数字が高いほど、見た人の心に響いたり、役に立ったりした投稿だと言えます。ファンを育てる上で、特に重視したいポイントです。


月1回でOK!「簡単レポート」の作り方

いきなり専用のツールを用意する必要はなく、ExcelやGoogleスプレッドシートを使って、月に1回、月末などの決まったタイミングで以下の項目を記録するのがおすすめです。

【レポートに記録する項目】

  • 投稿した画像(またはタイトル)
  • リーチ数(見た人の数)
  • エンゲージメント数(いいね等の合計)
  • 気づき(一言メモ)

そして、その中から「数字が良かった投稿ベスト3」と「伸び悩んだワースト3」を選び出します。

  • 良かった理由は何だろう?(写真が綺麗だったから? 役立つ情報だったから?)
  • 伸びなかった理由は何だろう?(文字が小さくて読みにくかった? 時間帯が合わなかった?)

このように「仮説」を立てることが、運用の改善(PDCA)に繋がります。

「良かった投稿」の傾向を真似して、「伸び悩んだ投稿」の要素を少し変えてみることで、アカウントは少しずつ、着実に育っていきます。


制作会社と一緒に「次の手」を考える

分析によって課題が見えても、それを具体的な改善策としてデザインに落とし込むには、また別の視点が必要です。

制作会社は、単に画像を作成するだけではなく、数値や傾向を客観的に捉え、それをクリエイティブ(制作物)に反映させる役割を担っています。

  • データの可視化とレポート作成
  • 分析結果に基づいたデザインの微調整
  • 継続的な企画や投稿内容の提案

こうした実務的な部分を外部パートナーが担うことで、社内のリソースを圧迫することなく、運用のサイクル(PDCA)を円滑に回すことが可能になります。


まとめ:振り返りは「答え合わせ」の時間

「分析」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、「見てくださる方が何を求めているかの答え合わせ」と考えると、ぐっと取り組みやすくなると思います。

傾向が見えてくると、これまで悩みながら作っていた時間が、「次はこうしてみよう」という前向きな時間に変わっていくはず。

「自社のアカウント、どこを改善すればいいか一度見てほしい」
「レポートのフォーマット、うちの場合はどう作ればいい?」

そんなお悩みもぜひ、お気軽にご相談ください。