【AI画像生成】SNSで使うと著作権は?炎上する?中小企業が知っておくべき「3つの注意点」

「ニュースでよく見る画像生成AI、すごそうですよね。うちのSNSでも使えたら楽になりそうだけど、トラブルになったら…」

最近、お客様とのお打ち合わせで、こんなお声をよく耳にします。

「言葉を入れるだけで絵ができる」なんて、まるで魔法みたいな時代になってきました。 「これを使えば、撮影の手間も省けるし、コストも下がるかも」と期待するのは、経営者や広報担当者として当然のことだと思います。

しかしAI画像ツールの使用には、いくつか知っておくべき注意点がありますので、今回は、私たち制作会社が現場で意識している「SNSでトラブルを避けるための、AI画像活用のポイント」について解説します。


1. AI画像は「スーパーのお惣菜」に似ている?

今のAI画像生成技術は、本当に優秀だと思います。
でも、あえて例えるなら「スーパーで売っている、出来合いの美味しいお惣菜」のようなものかもしれません。

買ってきてそのままお皿に出せば、すぐに食べられるし、味もそこそこ美味しい。自分一人のランチなら、それで十分。

しかし、大切なお客様をお招きする時(=企業のSNSや広告)に、パックのままドン!と出すのは、ちょっと気が引けます。 「あれ? これ近所のスーパーで見たことあるな」なんて思われたら、せっかくのおもてなしの心が伝わらなくなってしまうかもしれません。

AI画像も同じで、そのままポンとSNSに載せてしまうと、どこかで見たような「既視感」や、少し「冷たい感じ」が出てしまうことがあるんです。


2. 「うっかり」を防ぐために、
知っておきたいこと

「じゃあ、仕事で使うのは危ない?」 そう思われるかもしれませんが、あまり慎重になりすぎる必要はありません。
ただ、車の運転と同じで、「ここだけは気をつけて」というポイントがいくつかあります。

  • 誰かの真似になっていないか(著作権のこと): AIは、世界中の画像を勉強して絵を描いています。悪気はなくても、知らないうちに誰かの作品にそっくりな画像が出来上がってしまう…なんてことも、ゼロではありません。
  • 「指が増えてる?」問題: AIはまだ発展途上です。パッと見は綺麗でも、よく見ると「指が6本ある」「看板の文字が謎の言葉になっている」なんていうミスをすることがあります。 これに気づかずに投稿してしまうと、「あれ? ちゃんとチェックしてないのかな?」と、お客様を不安にさせてしまう可能性があります。
  • 嘘にならないように: 例えば、架空の「理想のオフィス」をAIで作って、「当社の施工事例です」と言ってしまったら、それは嘘になってしまいます。 「イメージ画像です」と注釈を入れるなど、お客様に対して誠実であることが何より大切です。


3. 「AIの素材」×「人のひと手間」が大事

イメージバナーでは、AIを「頼れるアシスタント」のように考えています。

例えば、ゼロから絵を描いてもらうのではなく、 「アイデア出しのヒントをもらう」 「素材の一部を作ってもらう」 といった使い方は、とても有効です。

そして最後に必ず、プロのデザイナー(人)の手を加えます。 AIが作った素材に、その会社らしい色を足したり、違和感のある部分を直したりといった、細やかな調整を行います。

「スーパーのお惣菜」も、素敵なお皿に盛り付けて、季節の野菜を添えれば、立派な「おもてなし料理」になります。
それと同じで、AIの便利さに、人の「思いやり」や「確認」をプラスすることが大切です。


まとめ

新しい技術が出てくると、「乗り遅れちゃいけない」と焦ってしまうこともあると思いますが、SNSの向こう側にいるのは、AIではなく「心を持った人間」です。

だからこそ、効率だけを追い求めるのではなく、「これでお客様は喜んでくれるかな?」という視点を大切に、今後も取り組んでいきたいと思います。