「最近はインスタやTikTokが流行りだし、Facebookはもう時代遅れじゃない?」
「利用者が減っていると聞くし、今から力を入れても意味がない気がする…」
SNSについてお客様とお話ししていると、そんなご意見をいただくことが増えています。 確かに、若い世代のトレンドを見るとFacebookの名前はほとんど挙がらなくなっているように思います。
ですが、制作会社の視点から見ると、 「B2B(対企業)のお仕事をされているなら、Facebookを使わないのはもったいない」 と感じています。
世間では「利用者が減った」と言われることもありますが、実はB2B企業にとっては、競合が少なく、本当に届けたい相手にだけアプローチできる「穴場」になっていると言われています。
そこで今回は、B2B企業だからこそFacebookを活用すべき理由と、お客様からの「信頼」を無理なく積み重ねる方法についてお話しします。

あなたがお話ししたい「決裁者」はFacebookにいる
まず、Facebookの主な利用者が「誰なのか」に目を向けてみます。
確かに10代・20代の若年層は減っていますが、一方で40代、50代以上のビジネス層は、今も変わらず活用していると言われています。
「仕事上の繋がりを維持したい」「業界のニュースをチェックしたい」といった理由で、日常的にチェックされています。
そして、この世代こそが、企業の「部長」「役員」「社長」といった、決裁権を持つ方々である可能性が高いのです。
TikTokやInstagramなどのSNSが、トレンドや娯楽を中心に楽しまれているのに対し、Facebookは「ビジネスの情報収集」や「仕事上の連絡」といった、より実務に近い目的で使われる傾向にあります。
Facebookは自社のサービスや商品をじっくりと検討してもらえる場所であり、B2B企業にとって、実はとても堅実で相性の良いプラットフォームだと言えます。

実名制だからこそ、「オンラインの名刺」になる
他のSNSとFacebookの大きな違いは、「実名制」であることです。
X(旧Twitter)やInstagramはニックネームでの利用が多いですが、Facebookは基本的に本名で、勤務先や役職を公開している方も多くいらっしゃいます。 つまり、Facebookのアカウントは「オンライン上の名刺」のような役割を果たしています。
企業間のお取引において、一番大切なのは「信頼」です。「どこの誰かわからない人」の発信よりも、「実在する企業の、顔が見える担当者」の発信の方が、安心感があります。
Facebookで専門知識や仕事への姿勢、時には社内の温かい雰囲気を発信することで、「この会社なら安心して任せられそうだな」という信頼を、お客様の心の中にコツコツと貯めていくことが可能になります。

届けたい人に発信を届ける技術
もし、「通常の投稿だけでは、なかなか見てもらえない」と感じた場合は、Facebook広告を使ってみるのも一つの手です。
Facebook広告のすごいところは、「誰に届けるか」を細かく設定できる点にあります。 ユーザーが正確な情報を登録しているため、例えばこんな風に絞り込めます。
- 「大阪府」の「製造業」で働いている方
- 「経営者」または「マーケティング担当」の方
- 「35歳〜55歳」の方
このように条件を指定できるので、「自社のターゲットではない方」への配信を防いで、予算を大切に使うことができます。 少ない予算でも、本当に届けたい相手にだけ、ピンポイントでお手紙を渡すような使い方が可能です。
デザインで損をしないために
せっかく決裁者の方があなたの会社のFacebookページを見に来てくれても、
- カバー画像(ヘッダー)のサイズが合っていなくて、文字が切れている
- アイコンが粗い画像で、何の会社か分からない
- 最終更新日が3年前で止まっている
これだと、「あれ? この会社、今はもう活動していないのかな?」と心配されてしまうかもしれません。
まずは、会社のロゴを見やすくして、カバー画像には「何の会社で、何ができるのか」が一目でわかる画像を設定することが大切です。これだけで、信頼感はグッとアップします。
まとめ:まずは「名刺交換」のつもりで
始めてみませんか?
「Facebookは古い」のではなく、「ビジネスに特化した、大人のためのSNS」になったと考えると、少し見え方が変わってきます。
いきなり「毎日投稿しなきゃ!」と意気込む必要はなく、まずは自社のFacebookページの「顔(デザイン)」を整えて、週に1回でも、社内の様子や事例を紹介することから始めてみるのがおすすめです。
「うちの会社なら、どんなカバー画像がいいかな?」
「Facebook広告って気になるけど、何から始めればいいの?」
もしそんな風に迷われたら、ぜひお気軽にご相談ください。 御社の「信頼」をデザインの力で後押しする、そんなお手伝いができれば嬉しいです。