広告や会社案内をつくるとき、「しっかりと誠実に伝えたい」と考える方は多いのではないでしょうか。もちろん、その思いはとても大切で、堅実さは安心感を与えますし、信頼を築くうえで欠かせない要素です。
ただ、堅実さだけに寄りすぎると、「真面目なのは伝わるけれど、印象に残りにくい」というケースも少なくありません。そんなときに参考になるのが、ほんの少しの“遊び心”。
今回は、信頼感を損なわずに印象を残すための工夫についてご紹介したいと思います。

遊び心がもたらす効果
“遊び心”というと、大げさな仕掛けや派手なデザインを想像されるかもしれませんが、実際にはちょっとした工夫でも効果があります。
- 見た人の記憶に残りやすい
- 堅さが和らぎ、親しみやすく感じてもらえる
- 他社との差別化につながる
例えば、真面目な企業紹介パンフレットに、イラストをワンポイント入れるだけでも雰囲気は変わります。内容は変わらなくても、「思わず手に取りたくなる」きっかけになることがあるのです。

やりすぎないための工夫
とはいえ、遊び心が強すぎると「軽い印象になってしまうのでは」と不安に思われる方も多いと思いますが、その心配は当然で実際にはバランスが大切になります。
- メインの部分は堅実にまとめる
- 装飾やコピーの一部にアクセントを入れる
- ターゲット層に合わせて“遊び”の度合いを調整する
たとえば、病院や士業など信頼性が重視される業種では、全体は落ち着いたデザインにして、見出しやアイコンに少し柔らかさを足すくらいがちょうど良いかもしれません。一方、飲食やイベント関連であれば、色や形に遊び心を取り入れることで活気を演出できます。

制作会社ができるサポート
「遊び心」と「堅実さ」の境目は、実際にはなかなか判断が難しいと思います。そこで制作会社がサポートできるのは、次のような部分。
- 過去の事例を見せながら、イメージを一緒に検討する
- 「どこまでなら安心できるか」をすり合わせる
- 会社の理念やブランドに沿った遊び心を提案する
依頼する側が「やりたいことはあるけれど、不安もある」という状態でも、制作会社が寄り添いながら調整していくことで、納得感のある仕上がりに近づけるのではないかと考えています。

まとめ
広告づくりにおいて大切なのは、「堅実さ」と「遊び心」のバランスだと思います。大きく方向転換をする必要はなく、ほんの少しの工夫だけでも広告の印象は変わります。
「どんな遊び心なら自社に合うだろう?」と考えること自体が、新しい視点を得るきっかけになるのではないでしょうか。安心感を大切にしながら、少しの柔らかさを加えることで、より多くの人に親しみを持ってもらえる広告になると思っています。