「広告を出しても、思ったほど印象に残らない・・・」
「チラシを配ったのに、すぐ忘れられてしまう・・・」
そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
開催中の大阪・関西万博では、“体験できるデザイン”がとても人気を集めており、展示をただ眺めるだけではなく、実際に触ったり、動かしたりできる仕組みがあるので、「楽しかった!」という思い出として心に残りやすいと言われています。
今回は、この“体験型デザイン”の考え方をヒントにして、中小企業のプロモーションにどのように応用できるのかについてご紹介したいと思います。
体験が「記憶」に変わる理由
人は単に“見た情報”よりも、“体験した出来事”の方を長く覚えているもの。
たとえば、旅行先で食べた料理は写真以上に記憶に残ります。
大阪万博でも、最新技術に触れたり、自分でボタンを押して動きを楽しんだりする仕組みが用意されており、その体験が「楽しかった!」という感情と結びついて強い印象になります。
広告や販促においても同じで、「体験」があることで「この会社は覚えている」「あの商品をもう一度試したい」と思ってもらいやすくなります。
中小企業でもできる“体験型”の工夫
「でも万博みたいな仕掛けは予算的に無理・・」と感じる方も多いと思いますが、小さな工夫でも体験型の要素を取り入れることは可能です。
- 展示会やイベント
商品を実際に手にとって試してもらう。 - チラシやパンフレット
QRコードを掲載し、動画や音声で補足体験を用意する。 - SNSキャンペーン
写真投稿やアンケート回答で参加できる仕組みをつくる。 - 店舗
試飲・試食、香りサンプルなど五感を使った仕掛けを用意する。
これらは特別な技術や大きな投資をしなくても実現できるものばかり。少しの工夫が「ただの広告」から「体験型プロモーション」に変わるきっかけになると考えます。
制作会社ができるサポート
制作会社の役割は、単に“デザインを整える”だけではありません。
「どんな体験をつくればお客様に喜んでもらえるか」「どうすれば行動につながるか」を整理し、一緒に考えて形にすることができます。
たとえば、
- 体験を引き出すためのレイアウトやコピーの提案
- デジタルと紙を組み合わせた仕掛けづくり
- 参加型キャンペーンの企画や運用サポート
こういったお客様だけでは気づきにくい工夫を提案できるのも、制作会社の強みだと思っています。
まとめ
大阪万博で注目を集めている“体験型デザイン”は、人の記憶に残りやすい広告づくりのヒントになります。大掛かりな演出がなくても、小さな工夫で「体験」を届けることは十分に可能です。
「自分たちの会社なら、どんな体験をお客様に届けられるだろう?」
そんな視点を持つだけで、広告や販促の形はぐっと変わるのではないでしょうか。