いよいよ今日は大晦日。 みなさま、この1年間本当にお疲れ様でした。
一年の仕事を納めて、ホッと一息ついている方も多いのではないでしょうか。 こうして無事に一年を締めくくれるのも、今年出会ってくれたお客様の存在があってこそですよね。
「来年は、もっとお客様に喜んでもらいたい」
「一度きりのご縁ではなく、長く続く関係を築きたい」
今日は、そんな来年の抱負を考えているあなたに、商品が届いた直後やサービス利用後に送る「サンキューDM(お礼状)」についてお話しします。

お礼状は、お客様の不安を消す「消しゴム」
商品が届くまでの間やサービスを使い始めた直後、お客様は「本当にこれでよかったのか」と、少なからず不安を感じているものです。
そんな時に、「数ある中から当店を選んでいただき、ありがとうございました」という感謝の手紙が届けば、その不安は安心へと変わります。
「ここで買ってよかった」と、自分の選択に自信を持っていただくことは、お客様との関係を「人と人」の信頼関係へと深めるための、大切な一歩だと考えます。

鉄則は「売り込まない」こと
サンキューDMを書くときは、次の売り込みを一切しないことが大切です。
感謝を伝える手紙なのに、追伸で「初売りセールのご案内」や「新商品はいかがですか?」と書いてあると、お客様は「結局、また何か売りたいだけなのか」と、気持ちが冷めてしまうかもしれません。
サンキューDMの目的は、売上を作ることではなく、信頼を作ることです。 伝えるべき内容は、純粋な感謝の気持ちと、アフターケアの姿勢だけです。
「ご不明な点があれば、いつでもご連絡ください」 「何か不具合はありませんでしたか?」と伝えることで、「売った後も気にかけてくれている」という安心感をお客様に届けることができます。
「わざわざ」の手間が、記憶に残る
デジタル化が進む今の時代、年賀状すらメールやSNSで済ませることも増えてきました。だからこそ、ポストに届く物理的な「お礼状」はお客様の印象に残ります。
「わざわざハガキを送ってくれたんだ」というひと手間に、お客様は企業の温かさを感じ取ります。 人は機能や価格だけで買い物を続けるわけではありません。
「あの会社は対応が温かかったな」という記憶が、次に同じような商品が必要になったときの購入動機になります。 サンキューDMはすぐには売上にならないかもしれませんが、将来のリピート注文を生み出す確実な投資になります。
まとめ
来年は、よりお客様とゆっくり向き合う時間を作ってみるのも良いかもしれません。たった一通の「ありがとう」が、新しい信頼の始まりになります。
この一年、素敵なご縁をいただき、本当にありがとうございました。 来る年が、皆様にとって素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。