「LINE公式アカウント」は何が違う?メルマガよりも開封される理由とブロックを防ぐデザイン術

「プライベートのLINEは毎日使っているけど、『公式アカウント』って何が違うの?」
「とりあえずアカウントは作ったけど、何を配信すればいいかわからず放置してる…」

最近、Webサイトのリニューアルと合わせて、こうしたLINEに関するご相談をいただくことが増えています。

「みんなやってるから、うちもやらなきゃ」と焦る必要はありませんが、もし御社が「もっと手軽にお客様に情報を届けたい」「リピーターを増やしたい」と考えているなら、LINE公式アカウントはかなり強力な味方になります。

今回は、「LINE公式アカウントとは何か」そして「なぜそこにデザインが必要なのか」について解説します。


そもそも「個人のLINE」と何が違うの?

一番の違いは、「お友達との会話」か「お店からの案内」かという点です。

  • 個人のLINE: 家族や友人と1対1、またはグループで会話する「リビングルーム」のような場所。
  • LINE公式アカウント: 企業やお店が、登録してくれたお客様全員に情報を届ける「デジタルな回覧板」や「メルマガ」のようなもの。

お客様のポケットに入っているスマホへ、直接「新商品が出ましたよ!」「今週はこれが安いです!」と通知を送れることが最大の特徴です。


なぜ、今LINEなのか?

一昔前までは「メルマガ」が集客の王道でしたが、現在は状況が変わりました。重要な案内を送っても「タイトルだけ見てスルーされる」、あるいは「開封すらされない」というケースが後を絶ちません。

一方で、LINEは国内で最も使われている連絡ツールであり、その通知はほとんどの方がチェックします。メルマガに比べて到達率・開封率が圧倒的に高く、「せっかくの情報がお客様の目に触れずに終わってしまう」という機会損失を防げるのが最大のメリットです。


意外な落とし穴。「ブロック」を防ぐ鍵は
デザインにあり

「なるほど、じゃあどんどんメッセージを送ればいいんだね!」 と思ったかもしれませんが、そう簡単にはいかないのが集客の難しいところです。

LINEは手軽な分、お客様が「うるさいな」「見にくいな」と感じたら、一瞬で「ブロック」されてしまいます。せっかく登録してもらったのに、ブロックされてしまっては意味がありません。

そこで重要になるのが、文章の内容だけでなく「見た目の使いやすさ(デザイン)」です。

画面の下にある「アレ」が重要です

LINE公式アカウントのトーク画面を開いたとき、画面の下半分に大きなメニューボタンが表示されているのを見たことはありませんか? これを専門用語で「リッチメニュー」と呼びます。

実店舗で例えるなら、「お店の入り口にある案内看板」や「ホテルのコンシェルジュデスク」のようなものです。

  • リッチメニューがない(または設定していない)場合: お客様は「文章を打って質問」しなければならず、面倒に感じてしまいます。
  • リッチメニューが整っている場合: 「予約する」「商品を見る」「クーポン」といったボタンが綺麗に並んでいるため、お客様はタップするだけで知りたい情報にたどり着けます。

プロに頼むと、ここが変わる

リッチメニューは機能としてはご自身で設定可能ですが、ここにプロのデザインを入れることで、反応率は大きく変わります。

制作会社にご依頼いただくと、下記のような工夫ができます。

  1. ブランドイメージの統一 Webサイトやチラシの雰囲気と合わせた、御社らしいオリジナルのメニュー画像を制作します。「素人っぽさ」がなくなり、信頼感がアップします。
  2. 「押したくなる」ボタン設計 「どこを押せばいいか迷わせない」ボタンの配置や、文字の大きさ、色使いを調整します。高齢の方が多いなら文字を大きく、女性向けなら写真を多めに、といった工夫です。
  3. Webサイトへのスムーズな誘導 LINE単体で完結させるのではなく、「もっと詳しく知りたい」と思った人をスムーズに自社のホームページへ誘導する流れを作ります。

まとめ

LINE公式アカウントは、単なる連絡ツールではなく、「お客様の手のひらの中にある、もう一つの店舗」と言われています。

せっかくの店舗ですから、内装(デザイン)が整理されていて、居心地の良い場所にすることが大切です。

「メッセージを送る」という運用はお客様ご自身で行い、その土台となる「リッチメニューのデザイン」や「初期設定」だけをプロに任せるという使い方も大歓迎です。

公式LINEの導入やリッチメニューにお困りの際は、ぜひご相談いただければと思います。