フィード・リール・ストーリーズの違いは?中小企業のInstagram集客・使い分け講座

「インスタグラムの機能が多すぎて、どれをどう使い分ければいいのか混乱しています」

フィード、リール、ストーリーズなど、カタカナ用語ばかりで、何がどう違うのか直感的に分かりにくいのがInstagramの難しいところ。「なんとなく周りに合わせて投稿しているけれど、本当にこれで合っているのか不安」という方も少なくないと思います。

実はこれら、ただ種類が多いわけではなく、それぞれ「誰に」「何を」届けるかという「役割」が全く異なります。ここが整理できていないと、どんなに頑張って投稿しても、穴の空いたバケツのように効果が流れていってしまいます。

そこで今回は「Instagram投稿の役割の違い」についてわかりやすく解説します。


3つの機能は「ターゲット」で使い分ける

Instagramの機能の最大の使い分けポイントは「誰に見てもらいたいか(ターゲット)」を考えることです。

ざっくり分けると、以下のようになります。

  1. リール動画: 「あなたを知らない人(ご新規様)」に見てもらうもの
  2. フィード投稿: 「あなたに興味を持った人(見込み客様)」に見せるもの
  3. ストーリーズ: 「あなたのファン(常連様)」と交流するもの

それぞれ詳しく解説していきます。

1. リール(Reels)=「集客チラシ」

役割:認知拡大・発見

リールは、縦型のショート動画です。 この機能の最大の特徴は、「フォロワー以外の人にも積極的に表示される」ことです。

まだ御社のことを知らない人が、たまたまスマホを見ていて「お、面白そうだな」「役に立ちそうだな」と手を止めてくれるきっかけを作る投稿になります。つまり、街頭で配る「チラシ」や「テレビCM」のような役割です。

  • 意識すべきこと: 最初の1〜2秒で惹きつけるインパクト。
  • デザインのポイント: 文字を詰め込みすぎず、テンポよく見せる構成。

2. フィード投稿 = 「カタログ・会社案内」

役割:信頼獲得・ブランディング

フィードは、プロフィール画面に四角く並んでいく、最も標準的な投稿です。 リールで気になった人が、「ここはどんな会社なんだろう?」とプロフィールを訪れた時にじっくり見られる場所です。

ここでは、商品の詳細スペック、制作実績、お客様の声など、「信頼できる情報」をきれいに陳列しておく必要があります。いわば、お店の「商品カタログ」や「ショーウィンドウ」のような役割になります。

  • 意識すべきこと: 役立つ情報の提供と、統一感のある見た目。
  • デザインのポイント: 写真のトーンや文字のフォントを統一し、「プロっぽさ」を演出する。

3. ストーリーズ = 「接客・日常会話」

役割:親近感・ファン化

ストーリーズは24時間で消える投稿で、 主にすでにフォローしてくれている人(フォロワー)に向けて表示されます。

完璧に作り込んだ情報ではなく、「今日のランチ」や「制作の裏側」、「期間限定のお知らせ」など、「今の空気感」を伝えるのに適しています。 お客様との距離を縮める「店員さんの雑談」や「接客」のような役割になります。

  • 意識すべきこと: 飾らないリアルな発信、コミュニケーション。
  • デザインのポイント: 親しみやすさを重視しつつ、リンク機能などを使ってWebサイトへ誘導する。

リールで集めて、フィードで魅せて、
ストーリーズで繋ぐ

これら3つは、バラバラに動かすのではなく、バケツリレーのように繋げることで効果を発揮すると言われています。

  1. 【入口】 リール動画で、新しいお客様に見つけてもらう。
  2. 【信頼】 プロフィール(フィード投稿)を見て、「しっかりした会社だ」と安心してもらう。
  3. 【ファン化】 ストーリーズを見て親近感を持ち、お問い合わせや来店に繋がる。

この流れ(導線)を意識することがInstagram運用では重要です。


制作会社の役割

「理屈はわかったけれど、リールの動画編集も、フィードのデザイン統一も、全部自社でやるのは大変……」 と思われた方も多いのではないでしょうか。

制作会社は単なるデザイン制作だけでなく、こうした「Web・SNSの全体設計」からお手伝いすることが可能になります。

  • 目に留まる、インパクトのある動画テンプレート作成
  • 会社のブランドイメージを損なわない、フィード投稿のデザイン規定(トンマナ)作り
  • SNSからWebサイトへスムーズに誘導するための導線設計

上記のような「成果が出る仕組み」を作るサポートをさせていただきます。


まとめ:役割を知れば、
運用はもっと楽になる

Instagramは機能がたくさんありますが、すべてを完璧にこなそうとしなくて大丈夫。

たとえば、「もっと知ってほしい」ならリールを、「会社の信頼感を高めたい」ならフィードのデザインを少し整えてみるなど、それぞれの役割を考えることで力の入れどころが見えてくるのではないかと思います。