広告やチラシ、Webサイト、採用パンフレットなど、あらゆる制作物において、最初に目に入る「見出し」は非常に大切な要素。
どれだけ中身が充実していても、見出しで興味を持ってもらえなければ、読まれずに終わってしまうこともあります。
「つい読みたくなった」
「なんか気になる」
そんな見出しには、読み手の興味を引きつける“工夫”が込められています。
今回は、制作会社として日々見出しを考える中で意識している「なるほど感」のある見出しづくりのポイントを、3つの視点からご紹介します。
1. 「意外性」でハッとさせる
読み手が想像していた言葉や表現と、あえて少しズレた切り口を選ぶことで、思わず目を引く効果が生まれやすく、予想外の組み合わせや、違和感のある語感が、「続きが気になる」という感情につながりやすくなると言われています。
例：
- なぜ、採用活動に「地図」が必要なのか？
- 商品を売らない営業が選ばれる理由
このように、読み手に「えっ？」と思わせるような切り口は、
「その理由を知りたい」
「何か新しい視点が得られそう」
と思わせるきっかけになります。
ただし奇抜さだけを狙うのではなく、本文とのつながりがあることも重要で、「面白そうだけど、読んだら違った」というギャップは逆効果になる恐れがあります。
2. 「共感」を軸に気持ちを引き寄せる
読み手が日頃感じているモヤモヤや悩みに寄り添った表現は、「まさに自分のことだ」と感じてもらえる入り口になります。
例：
- 「いい感じに」って、いちばん困る指示です。
- 伝えたいことがありすぎて、まとまらないときは
自分の感情や経験に重なる内容は、思わず続きを読みたくなるもの。
あえて肩の力を抜いた言葉づかいや、話しかけるようなトーンで書くと、読み手との距離を縮めやすくなります。
3. 「具体性」で信頼と納得感をつくる
具体的な数字や、事例を交えた見出しは、それだけで「この情報は役に立ちそう」「読み終えたときに得られるものがある」と思ってもらいやすくなります。
例：
- 初めてでも迷わない！構成づくりの3ステップ
- たった1枚のチラシで予約数が2倍に増えた理由
「何が得られるのか」が明確になっていると、時間を割いて読む価値があると判断してもらいやすくなり、とくに忙しいビジネスパーソン向けの資料や記事では、タイトルの具体性が重要な要素になります。
また、数字や事例があることで信ぴょう性も高まり、説得力を持たせることができます。
まとめ：「読みたくなる」には
理由がある
見出しは、文章の要約であると同時に、「読み手との最初の接点」でもあり、一度でも興味を持ってもらえれば、その先の文章もきちんと読まれる可能性が高まります。
「意外性」「共感」「具体性」の3つの要素を意識して見出しを考えることで、読み手にとって“自分ごと”として感じてもらえる確率が上がります。
もし「どう書けばいいかわからない」「見出しに自信が持てない」と感じたときは、ぜひこの3つの視点をチェックしてみてください。
それぞれのバランスを意識することで、シンプルでありながら印象的な見出しづくりに近づけると思います。