「仕事につなげるためには、なんでもやります!」
集客のために、ついついそう言いたくなってしまうことがあると思います。
せっかくのチャンスを逃さず、少しでも間口を広げておきたいというのは、経営者としては大切な視点。
でも「一生懸命やっているのに、問い合わせが来ない」 「相見積もりで、いつも価格競争になってしまう」 と悩んでいるなら、その「なんでもできます」という看板が、かえってお客様を迷わせているのかもしれません。
今回は「得意なこと」を絞ると、逆に仕事が増えるという考え方についてお話します。

「なんでもできる」は、「何が得意か分からない」
お客様がどこかに仕事を頼もうとする時、一番知りたいのは「この会社は、私の悩みを解決してくれるプロなのか?」ということ。
その時に、「あれも、これも、それもできます」とたくさんのメニューが並んでいると、どう感じるでしょうか。
「便利そうだな」と思う反面、 「で、本当は何が得意なんだろう?」 「広く浅くやっているだけで、専門性は高くないのかな?」 と、不安を感じてしまうことも少なくありません。
「なんでもできる」と言えば言うほど、「プロとしての強み」が見えにくくなってしまうのです。
「入り口」を絞ると、仕事はあとから広がる
「絞ったら、他のお客様を逃してしまうんじゃないか」と考えると、ブレーキがかかってしまいます。
でも、実は「入り口」を絞ることは、「仕事の幅」を狭めることとは異なります。
例えば、「リフォームなら何でも」ではなく、 「水回りのトラブル解決なら任せて!」と名乗ってみる。
すると、まず「水回りならここだ!」と信頼して選ばれます。 一度信頼されれば、「実は壁紙も張り替えたいんだけど…」と、仕事は自然と横に広がっていきます。
絞ることは切り捨てることではなく、まずは信頼してもらうための「突破口」を開けることだと言えます。

「みんな」ではなく、「あなた」に呼びかける
「すべてのお客様」に好かれようとすると、言葉はどうしてもボヤけてしまいます。
- × 「30代のビジネスマン」
- ○ 「初めて部下を持って悩んでいる課長さん」
- × 「美容全般」
- ○ 「毎朝のセットを5分で終わらせたい方」
ターゲットを絞れば絞るほど、 「あ、これ私のことだ!」「こういう会社を探してた!」 と、お客様の心に深く刺さります。
不特定多数に向けたメッセージよりも、たった一人の悩みに寄り添う言葉のほうが、結果的に多くの人の心を動かします。
勇気を出して絞ることが、信頼への近道
「なんでもできます」という看板を下ろし、勇気を出して入り口を絞ってみる。 一見、遠回りのように思えるかもしれませんが、それがお客様にとっての「選びやすさ」に変わり、結果として信頼への一番の近道になります。
「みんな」ではなく「たった一人」に届けるつもりで言葉を紡ぐことで、その想いは必ず、必要としている人の心に深く刺さるはず。
「うちの強みってなんだろう?」 もしそう思われたら、じっくりとお話を伺いながら、深掘りしていきたいと思いますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。