「ラスト1ヶ月」で人が動く!大阪万博に学ぶ広告タイミングの工夫

2025年4月に開幕した大阪・関西万博も、ついに残り1ヶ月となりました。
半年にわたる会期の中で多くの人が訪れ、話題となってきましたが、実は「終わりが近づくほど人が集まる」という現象が起きやすいのをご存じでしょうか。

「行きたいと思っていたのに、まだ行けていない…」
「やっぱり一度は体験しておきたい!」

こんな気持ちが一気に高まるのが、閉幕直前のタイミングです。
実はこの現象には、人の心理が深く関わっていて、広告や販促の仕掛けを考えるときにも役立つヒントになります。

今回は、大阪万博終盤の盛り上がりを例にとりながら、「なぜ終わりが近づくと人は動くのか?」そして「プロモーションにどう活かせるのか」をわかりやすく整理してみたいと思います。


なぜ「終わりが近い」と人が動くのか?

残り1ヶ月というタイミングで来場者が増えるのには、大きく3つの理由があります。

1. 駆け込み心理

「もうすぐ終わってしまう」「行かないと損をする」という気持ちが強く働きます。
万博のように数十年に一度しか開催されない特別なイベントでは、この“今を逃したら二度と体験できない”という希少性が、さらに来場者の背中を押します。

2. 口コミや情報の蓄積

開幕直後にはまだ情報が少なく「行ってみたいけど、どうなのかな?」と迷う人も多いものです。
ところが、終盤になるとSNSや口コミで「このパビリオンが面白い」「朝早く行くのがオススメ」といった具体的な情報が出揃い、「安心して行ける」と感じやすくなります。

3. 終盤ならではの特別感

会期の後半には、追加イベントや限定企画が投入されることも多く、「今が一番充実している」という雰囲気が広がります。
こうした“最後の盛り上がり”が重なり、「やっぱり行こう」と考える人が一気に増えると言われています。


プロモーションに応用できること

大阪万博の終盤現象は、そのまま企業の広告や販促にも応用できる考え方です。

始まりは「話題を作る」

開幕直後は、新しいものをいち早く体験したい“先取り層”が動きます。
この時期は「新登場」「初公開」「先着限定」といった新しさを強調することで、関心を引きやすくなります。

終盤は「背中を押す」

終わりが見えてきたタイミングでは「今だけ」「残りわずか」「ラストチャンス」というメッセージが効果的です。
迷っていた人に「やっぱり今行こう」と決断させる力があります。

中盤は「盛り上げ直す」

長期のプロモーションでは、中だるみの時期が出てきます。
このときに追加企画やキャンペーンを打つと、再び注目を集めることができます。


まとめ

大阪万博のような大型イベントは、始まりと終わりで人の動き方が大きく変わります。

  • 始まりには「早く体験したい層」が動く
  • 終わりには「駆け込み需要」が一気に膨らむ
  • その間には「盛り上げ直し」が必要になる

広告や販促も同じで、「どのタイミングに、どんなメッセージを届けるか」で成果は大きく変わります。

万博が残り1ヶ月となった今だからこそ、「後悔する前に動き出すこと」の大切さを実感される方も多いのではないでしょうか。
皆さんのプロモーションにも、この“タイミングの工夫”をうまく取り入れていただけたら嬉しいです。