「広告を出したいけれど、どこに頼めばいいの?」
「デザインって何を伝えれば進めてもらえるの?」
初めて制作会社に依頼をしようと思ったとき、こんな風に悩まれたことはありませんか?
制作会社にとっても、“はじめてのご相談”というのはとても大切な出発点。
ですが、相談する側にとっては、何をどう話せばよいかがわからず、つい身構えてしまうこともあると思います。
今回の記事では「デザインを外注する前に、まず整理しておきたい3つのこと」についてご紹介します。

1. 目的をはっきりさせる
(誰に、何を伝えたいのか)
まず大切なのは、「なぜそのデザインが必要なのか?」を自分たちの中で整理しておくこと。
制作会社には「チラシを作ってほしい」「Webページを新しくしたい」といった形でご相談依頼がありますが、チラシやWebそのものを作ることが“ゴール”ではないはずです。
たとえば、こんな目的があるかもしれません。
- 新商品をもっと多くの人に知ってもらいたい
- 会社の採用ページを見た人に「雰囲気が良さそう」と思ってもらいたい
- 営業用に使う資料を、より見やすく整えたい
このように、「どんな相手に、どんな印象を持ってもらいたいのか」がはっきりしていると、制作会社もその意図をくみ取って提案しやすくなります。
「どんな広告を出したいか?」よりも、まずは「何を伝えたいか?」を考えてみる。これが、外注の第一歩としてとても大切なポイント。

2. スケジュール感を決めておく
(いつまでに必要か)
つづいて大事なのが、「そのデザイン、いつまでに必要か?」というスケジュール感の整理。
制作会社は、お客さまの希望に合わせて進行を調整していきますが、実はデザイン制作は、1日2日で終わるようなものではありません。
ヒアリング → 初案の提出 → 修正対応 → 最終確認 → 納品等々、ひとつの制作物に対して、いくつかのステップが必要です。
さらに、社内で確認や承認をするフローがある場合、時間にゆとりをもっておくと安心です。
事前に整理しておくとスムーズなこと
- いつまでに納品されていれば助かるか(例:展示会が●月●日なので、その2週間前までに…など)
- 担当者以外に、誰のチェックや承認が必要か
- 修正は何回くらい想定しておくか(少し時間がかかる場合もある)
「とにかく早く!」という気持ちもあるかもしれませんが、良いものを作るには調整のための時間も大切。納期だけでなく「いつから打ち合わせできそうか」も含めて、ゆとりを持って相談できるとベストです。

3. 予算の目安を持っておく
(ざっくりでも大丈夫)
「予算は、おいくらくらいでお考えですか?」
この質問、初めての方には少し答えづらいかもしれません。
でも、実はここがとても重要なポイント。
制作会社としても、“できることの幅”が予算によって変わるため、事前に「だいたいこのくらいのイメージで」と伝えていただけると、予算の中で可能な作業がなんとなく掴めるためスムーズに進めることができます。
もちろん、「相場がまったくわからない」という場合もあると思います。
その場合でも、「●万円以内でできる範囲が知りたい」など、目安を伝えてもらえると方向性が決めやすくなります。
予算感を持つメリット:
- 自社に合ったボリューム・仕様で提案してもらえる
- オプション(撮影・印刷など)の有無を判断しやすくなる
- 「それなら、こんな方法もありますよ」と代替案を提案してもらいやすい
価格の相談は“失礼ではないか”と心配される方もいますが、遠慮なくお話しいただいて大丈夫。むしろ、正直に話していただけた方が、無理のない計画を一緒に立てやすくなります。

まとめ|“目的・納期・予算”を決めておくと、
相談がスムーズに進みます
デザイン制作は、「見た目を整える作業」ではなく、
“伝えたいこと”をどうやって形にするかを一緒に考えるプロセス。
そのためにも、制作会社に相談する前に以下の3つを整理しておくことがとても役立ちます。
✔ 外注前に決めておきたい3つのこと
- 目的を決める:誰に何を伝えたいかを明確に
- スケジュールを決める:納期や確認フローを確認
- 予算の目安を持つ:ざっくりでもいいので伝える準備を
これらを事前にまとめておくだけで、初めての打ち合わせがスムーズに進み、
ご自身の想いや意図もきちんと伝えられるはずです。
制作会社にとっても、最初のご相談はとても大切な情報源。だからこそ、相談する前に少しだけ整理しておくと、きっと安心して進められると思います。