「SNSで話題になっているニュース、うちでも発信してみようかな」
そんなふうに感じたことはありませんか?
トレンドや時事ネタは、投稿のきっかけとして取り入れやすい話題。
タイムリーで親近感も生まれやすく、「発信のネタがない…」というときにも助かりますよね。
でも一方で、扱い方を間違えると“炎上”や“誤解”を招くこともあるのが、時事ネタの難しいところ。
今日は、企業や店舗が時事ネタを発信するときに気をつけたいポイントを、制作会社の視点からお話ししたいと思います。

時事ネタ投稿の「良いところ」と
「気をつけたいところ」
トレンドに関連する投稿は、
・多くの人の関心が集まるタイミングで発信できる
・「今を見ている会社」として親しみが生まれる
というメリットがあります。
ただし、内容やタイミングを誤ると、
・「便乗しているように見える」
・「軽い気持ちで触れてはいけない話題だった」
と受け取られることも。
社会的な話題ほど、慎重な言葉選びが求められるため、まずは「なぜ発信するのか」を整理することから始めると良いと思います。

「どう思うか」より「どう向き合うか」
たとえば災害、環境問題、社会課題などに触れるときは、多くの人が意見を発信する中で、企業として何を言うべきか迷うこともあります。
そんなときに大切なのが、「どう思うか」ではなく「どう向き合うか」という姿勢。
「被災地に対してこう思う」ではなく、「私たちはこういう支援を続けています」「この状況を受けて、こんな行動をしています」といった形で、“行動や姿勢”を見せることが、信頼につながります。
意見を主張するよりも、行動を通じてメッセージを届ける——それが、企業発信としての“誠実さ”でになると思います。

“スピード”よりも“温度”を大切に
時事ネタ投稿では「早く出したい!」という気持ちになりがちですが、企業の発信でいちばん大切なのは“スピード”ではなく“温度”。
少し時間をおいてでも、「誰に・どんな気持ちで伝えるか」を整理してから発信すると、見る人の心にちゃんと届く内容になります。
制作会社の役割
私たち制作会社としても、時事性のあるテーマを扱う際は、「言葉のトーン」や「表現の温度感」を一緒に確認することを意識しています。
同じ言葉でも、表現の仕方ひとつで印象は変わりますので、企業の想いが社会にきちんと届くよう、“伝わり方”を整えるお手伝いをするのが私たちの役割だと思います。
まとめ
時事ネタは、使い方しだいで“共感を生む発信”にも、“誤解を招く発信”にもなります。
大切なのは、「自社の軸を持って発信すること」。
トレンドを追うよりも、“自分たちらしい温度で届ける”ことを意識すると、
安心感のある、信頼される発信につながるのではないでしょうか。