「アクセス数（PV）や問い合わせ数が気になって、つい数字だけを追いかけてしまう」
そんな経験はありませんか？
もちろん、PV数やコンバージョン（問い合わせや購入などの成果数）は、コンテンツの成果を知るうえでとても大事な指標です。
ですが、それだけを見て「多いからOK」「少ないからダメ」と判断するのは、少しもったいないと思います。
私たち制作会社でも、実際に分析を進める中で「数字の背景にあるユーザーの動きや気持ち」を見ることが、本当に役立つ改善のヒントになると実感しています。
「数字」には必ず理由がある
例えば、PV数が多いのに問い合わせが少ないとき、よく「もっと集客しないと」と考えがちです。
でも、実際にはページの内容がわかりにくかったり、問い合わせの導線が見つかりにくいことが原因かもしれません。
逆に、PVは少なくても高いコンバージョン率を出しているページがあれば、「訪れた人のニーズにきちんと応えている」という強みが隠れている可能性があります。
数字を「結果」として受け取るのではなく、「なぜこうなったのか」という視点で見直すことが、改善の大きな第一歩になります。
ユーザー行動を深掘りしてみる
より具体的にユーザー行動を分析するときは、以下のような視点を大切にしています。
- 流入経路の把握
どこから来ているのか（検索、広告、SNSなど）によって、ユーザーの期待や目的が違います。 - 滞在時間と離脱率
滞在時間が短い場合、「すぐに離脱してしまったのはなぜか」を考えるヒントになります。 - スクロール率やクリックの位置
ページ内でどこまで読まれているか、どのボタンがクリックされているかを知ることで、ページの構成や情報の出し方を見直せます。 - CTA（行動を促すボタン）の効果測定
ボタンの配置や文言を変えたとき、クリック率がどう変わるのかを観察します。
数字とユーザー行動を組み合わせることで、改善の「仮説」を立てる材料が見えてきます。
改善の仮説を立て、試す
例えば、「問い合わせボタンがわかりにくいのでは？」という仮説があれば、色やサイズ、配置を変更してみる。
「情報量が多すぎて混乱しているのでは？」と感じたら、コンテンツを整理して、重要な情報を先に出す。
こうした小さな改善を重ねることで、「ただ数字を追うだけ」では見えなかった課題がクリアになり、成果につながります。
改善は“終わりのないサイクル”
「改善」と聞くと、一度やったら終わりと思われがちですが、本来は継続して行うものです。
- データを分析する
- 仮説を立てる
- 改善策を実行する
- 結果を再度分析する
このサイクルを繰り返すことで、コンテンツの質が徐々にブラッシュアップされ、ユーザーにとってより有益で「選ばれる」コンテンツに育っていきます。
数字だけでなく「体験」を見る視点
最終的に大切なのは「ユーザーがどんな体験をしているのか」という視点です。
数字はその体験の「結果」でしかありません。
「分かりやすかった」「迷わず問い合わせできた」「安心感があった」といったポジティブな体験は、再訪問や口コミ、ファンの増加につながります。
私たち制作会社でも、この「体験価値」を重視しながら、見た目の美しさだけでなく「使いやすさ」「伝わりやすさ」を改善するお手伝いをしています。
まとめ：数字の先にある
「改善のヒント」を見つける
PVやコンバージョンなどの数字は大切ですが、その先にある「なぜ」を見つめることが、真の改善につながります。
数字を通じてユーザーの行動や気持ちを理解し、よりよい体験を届けるためのヒントを一緒に探してみませんか？