「できるだけ費用を抑えてデザインを作りたい」
中小企業の経営者や広報担当の方なら、そんな風に思われたことはないでしょうか。
見積もりを並べて比較すると、どうしても“安い方”を選びたくなるものです。ですが、制作会社選びを「金額」だけで判断してしまうと、思わぬトラブルや後悔につながるケースも少なくありません。
今回は、大阪で制作会社を探している企業の方に向けて、「価格重視で選ぶとどんなリスクがあるのか」そして「成果につながる制作会社をどう見極めるか」について整理してみたいと思います。

価格だけで選ぶと起こりやすいリスク
制作費が安いと最初は安心できますが、実際に進めてみると次のような問題が起きやすいです。
- 修正のたびに追加費用がかかり、結局高くついた
- クオリティが低く、思ったように集客につながらなかった
- 担当者とのやり取りがスムーズにいかず、納期に遅れた
たとえば病院の案内パンフレットを“安さ”だけでお願いした場合、医療用語の理解が不十分で誤解を招く表現になってしまい、結局作り直し…ということもあるかもしれません。
「安いから得した」つもりが、時間も費用も余計にかかってしまうことがあるのです。

成果につながる制作会社の見極めポイント
では、どういう視点で制作会社を見れば良いのでしょうか。価格以外でチェックすると良いのは、次のような点だと考えます。
- ヒアリングを丁寧にしてくれるか
→ 自社の思いやゴールをきちんと聞いてくれるかどうか。 - 提案力があるか
→ こちらの要望を受けるだけでなく、「もっと伝わりやすくするには?」という視点でアドバイスしてくれるか。 - 見積もりに修正回数や著作権の扱いがどのようになるのか
→ トラブル防止にもつながります。 - やり取りはしやすいか
→ チャットやメールなど、自分たちに合った連絡手段に対応してくれるかも見極めのポイントになります。

依頼前に確認しておきたいこと
制作会社にお願いする前に、社内でざっくり決めておくと良いこともあります。
- 広告やデザインのゴール(集客なのか、認知拡大なのか、信頼構築なのか)
- イメージの共有(色や雰囲気など、簡単でも参考になるものを用意)
- 納期や修正ルール(事前にすり合わせると安心)
細かく決めなくても「ざっくり」で十分です。準備をしておくと、やり取りがスムーズになり、成果に近づきやすいと思います。

制作会社の役割
制作会社は「安さ」を競うのではなく、「どうすれば成果につながるか」を一緒に考える存在です。
特に地域に根ざした制作会社の場合、地域企業との距離感の近さを活かして、伴走型でサポートするところが多いのも特徴です。中小企業だからこそ長く使えるデザインや、次の仕事につながる広告を一緒に考える役割を担っています。
「安いから」という理由だけで制作会社を選ぶと、逆に費用や時間がかさんでしまうこともありますが、一方で成果や信頼関係を意識して選べば、安心して任せられるパートナーに出会えるはずです。
最初から完璧に準備する必要はありません。まずは気になる制作会社に相談をして、理解を深めていくことで相性の良い会社や担当者を見つけていくことが一番の近道かもしれません。