最近は、AIを使えば誰でも簡単に画像や文章をつくれるようになってきました。
「だったらわざわざ制作会社にお願いしなくてもいいのでは?」と感じたことはありませんか?
もちろんAIはとても便利で、ちょっとした資料や社内用のデザインを整えるには十分に役立つと思います。
ただ、企業の広告やパンフレットなど「多くの人に見てもらうもの」になると、AIだけでは少し物足りない部分も出てくると感じています。
今回は、制作会社の立場で「AIが普及した今でも依頼いただく価値」について、ご紹介できればと思います。

AIが得意なこと・不得意なこと
AIは、大量のデータから最適な形をスピーディに提案してくれるのが強みです。
「とりあえず形にしたい」という段階ではとても心強い存在だと思います。
一方で、不得意な部分もあります。
たとえば
- 企業の“想い”や“歴史”のように数値化しにくいものを表現する
- 読み手の感情を動かす細かなニュアンスを盛り込む
- 長期的に一貫したブランドイメージを守る
といった部分は、AIが苦手とする領域ではないかと考えています。

人のクリエイティブが持つ強み
制作会社が関わると、ただ「見栄えの良いデザイン」を作るだけではなく、次のような価値も生まれてきます。
- ヒアリングで本当の目的を引き出す
「なぜこの広告を出すのか?」を一緒に整理することで、ゴールが明確になる。 - 企業らしさを形にする
色・言葉・写真の選び方ひとつで「この会社らしさ」が伝わるように仕上げられる。 - 長く使えるデザインを意識する
一度きりの流行で終わらず、会社の顔として使い続けられる形にできる。
こうした部分は、人と人が直接やり取りするからこそ形になる部分だと思っています。

制作会社の役割
AIも活用しながら、最後に「その会社らしさ」をちゃんとデザインに反映することが、制作会社の大切な役割だと思っています。
「こんな風に見てもらいたい」というお気持ちを汲み取り、それを形にしていく過程にこそ、私たちに依頼していただく意味があると考えています。
まとめ
AIはこれからますます便利になっていくと思いますが、「会社らしさ」や「お客様に伝えたい想い」といった部分は、どうしてもAIだけでは表しきれないこともあります。
制作会社に依頼することで、AIでは表しきれない“会社らしさ”や“伝えたい想い”をデザインに反映でき、結果としてより伝わる広告に仕上がっていくのではないでしょうか。