「広告をお願いしたのに、思っていた仕上がりと少し違った」
「もっと早く伝えてもらえていたら、準備できたのに」
そんな経験をされたことはないでしょうか。
実はこうしたすれ違いの多くは、“役割分担”があいまいなまま進んでしまったことが原因のことも少なくありません。
制作会社に任せられることと、依頼する側で準備しておいた方が良いことを整理しておくと、スムーズに広告づくりが進むと考えています。
今回は、広告づくりを進めるうえで大切な「制作会社との役割分担」について整理してみます。

制作会社に任せられること
制作会社の強みは、やはり専門的な知識や技術。依頼主の想いを形にするために、「どう見せれば効果的か」「どのように実現するか」といった部分を次のような点について、制作会社にどれくらい任せられるかがポイントになると思います。
- デザインの提案や表現方法の工夫
- グラフィックやWebサイトなどの制作作業
- 印刷や入稿、システム設定といった専門的な工程

依頼主が準備しておくと良いこと
一方で、依頼主だからこそ整理できる大切な情報も次のような点であります。
- 広告の目的(新規顧客を増やしたいのか、認知度を上げたいのか)
- 事業や商品に関する基本情報や写真、文章のたたき台
- 社内での確認体制(誰が最終決定をするのか)
これらがあらかじめ準備されていると、制作会社も提案やデザインを具体的に進めやすくなりますし、修正の回数もぐっと減ると思います。

役割分担を明確にするメリット
最初に役割を整理しておくことで、次のようなメリットが生まれます。
- 認識のズレやトラブルを防げる
- スケジュール通りに進みやすい
- 「ここまでは任せられる」「ここは自分たちが判断する」と安心して取り組める
広告づくりは、依頼主と制作会社が同じゴールに向かうチーム戦です。役割がはっきりすると、互いの強みを活かしながら進められると考えます。

制作会社の役割とは?
私たち制作会社も、「すべて丸投げしてもらう」のではなく、「どう分担すれば負担が少なくなるか」を一緒に考える立場だと思っており、初回の打ち合わせや見積もりの段階で、役割分担を確認しながら進めることを大切にしています。
まとめ
広告づくりは、依頼主と制作会社が協力して進める“チーム戦”。
最初に「どこを任せて、どこを自分たちで準備するか」を整理しておくだけで、制作はぐっとスムーズになりますし、仕上がりへの満足度も高まるという点を意識して取り組むことが重要になります。