広告を出したあと、「本当に効果があったのかな?」と感じたことはありませんか?
大手企業のように専門部署や高額な分析ツールを導入しなくても、中小企業でも“できる範囲での効果測定”は可能だと考えています。
今回は、アクセス解析やQRコードの反応率など、難しくない方法を中心に、広告の成果を把握する工夫を紹介したいと思います。

効果測定が必要な理由
広告は出して終わりではなく、「どれくらい見られたか」「どんな行動につながったか」を知ることが大切。これを確認しないと、次回の改善点が見えず、費用対効果もわかりません。
効果測定は大きく分けると次の2つです。
- どれだけ見られたか(認知)
- 行動につながったか(反応)
この2点をざっくりでも把握できると、次の施策に生かしやすいのではないでしょうか。

小さな会社でもできる効果測定の方法
1. QRコードを使う
チラシやパンフレットにQRコードを載せると、「何人が読み込んだか」を数値で確認できます。
無料のツールも多く、リンク先をWebサイトや問い合わせフォームにすれば、反応の有無や大小がすぐにわかります。
2. アクセス解析で数字を見る
Webサイトを持っている場合、GoogleアナリティクスやSearch Consoleなどを使えば「どのページが何回見られたか」「どこから訪問されたか」を把握できます。
専門的に使いこなす必要はなく、まずは「アクセス数の増減」や「問い合わせページの閲覧数」だけでもチェックすると良いと思います。
3. 電話や来店のきっかけを聞く
「どこで当社を知りましたか?」と一言確認するだけでも、広告の効果は見えてきます。
Web解析が難しい場合でも、受付や営業がヒアリングする仕組みを作ると効果的です。
4. SNSの反応を活用する
SNS投稿を広告的に使った場合、いいねやコメント数も効果測定の一つになります。
「反応があった投稿」を分析すれば、次の広告デザインにも役立つと思います。

制作会社がサポートできること
制作会社はデザインをつくるだけでなく、「効果をどう測るか」も一緒に考えることができます。
- QRコードや専用URLをあらかじめ設置
- Webサイトのアクセス解析をレポート化
- 効果測定の仕組みを企画段階で提案
こうした仕組みを導入しておくと、「作って終わり」ではなく「次につながる広告」になりやすいと考えます。
広告の効果測定は、必ずしも専門的なツールや難しい分析が必要ではありません。QRコード、アクセス解析、来店時のヒアリングなど、身近な方法でも十分役立つと思います。
「どれだけ見られたか」「どんな行動につながったか」──そんなポイントを、まずは簡単にでも見てみると良いと思いますし、完璧でなくても大丈夫で、そうした小さな工夫を積み重ねることが、広告をより効果的にしていく第一歩になると考えています。