広告やパンフレットに「利用者数1万人」「満足度95%」といった数字が入っていると、説得力が増すと感じる方は多いと思います。
もちろん数字は大切な根拠になりますが、それだけでは伝わらない「安心感」や「共感」もあるのではないでしょうか。
そこで注目したいのが お客様の声 や 企業のストーリー です。
数字では表しきれない“人の実感”を加えることで、広告はより親しみやすく、伝わりやすくなると考えています。

数字だけでは伝わらない部分
数字は「事実」を伝える上で非常に有効です。
しかし一方で、「本当に自分にも当てはまるのだろうか?」という疑問が残ることも少なくありません。
例えば「満足度95%」と表示されていても、その中身や背景が分からないと、読む人によっては実感が伴わず、場合によっては「本当かな?」と疑念を抱いてしまうこともあるのです。
つまり数字は必要な要素ですが、数字だけでは「人の心」を十分に動かすことは難しい場面もあると言えると思っています。
説得力を補う要素
お客様の声
実際にサービスや商品を利用した人の感想は、数字以上にリアルで信頼感があります。
「スタッフが丁寧で安心できました」「思っていた以上に効果を感じられました」などの言葉は、読む人の感情に直接届きやすいものです。
さらに顔写真やイニシャルを添えると、より具体性が増し、「自分も同じ体験ができそうだ」と感じてもらいやすくなります。
体験談やストーリー
「なぜこのサービスを始めたのか」「どのような課題を解決してきたのか」といった企業や商品の背景は、独自の価値を伝える重要な要素です。
特に中小企業や地域の病院では、創業のきっかけや理念といった“物語”に共感が集まることが多いと思います。
ストーリーを通じて「この会社を応援したい」という気持ちにつながれば、それは数字では生み出せない強い説得力になるでしょう。
スタッフや企業の姿勢
代表やスタッフのメッセージを伝えることも効果的です。
数字だけでは見えにくい「人となり」を見せることで、広告は一気に“顔のあるもの”になります。
「どんな人が対応してくれるのか」が分かると安心感につながり、選ばれる理由にもなります。

制作会社ができること
制作会社は、単に数字を配置するだけではなく、「どうすれば声やストーリーがより伝わるか」を一緒に考えています。
具体的には、ヒアリングで集めたお客様の声を短く整理したり、企業のストーリーをパンフレットやWebに読みやすく落とし込んだりします。
また、写真やデザインの力を活用して「ただの文章」にならないよう工夫するのも役割のひとつです。
「数字は強いけれど、それだけだと堅苦しい」──そんなときに“人の言葉”や“企業の想い”を加えることで、広告はぐっと親しみやすくなるのではないでしょうか。

まとめ
広告の説得力は、数字だけに頼る必要はありません。
数字は根拠を示す上で大切ですが、お客様の声や企業のストーリーを加えることで「安心感」や「共感」を伝えることができます。
- 数字=根拠
- 声やストーリー=共感と安心
この2つを組み合わせることが、伝わりやすく信頼される広告づくりの鍵になると思います。
まずは自社の広告を振り返って、「数字以外の説得力は盛り込めているかな?」と確認してみると、新しい改善のヒントが見つかるのではないでしょうか。