「ちょっとしたミスくらい大丈夫」
と思ってしまう誤字脱字や表記のゆれ。
しかし、それが企業の印象にどう影響するかを、制作の現場で日々実感しています。
Webサイト、広告、パンフレット、メール。
どんなにデザインや内容が優れていても、「あれ?」と感じる表記ミスがあると、読み手の集中が切れてしまったり、不安を感じさせてしまったりすることがあります。
今回は、こうした細かな“文字の揺らぎ”が、企業の信頼にどう影響するのか、そして、それを防ぐために私たち制作会社が行っている工夫についてお伝えします。

「たった1文字」の印象が持つ重さ
誤字脱字や表記ゆれは、内容そのものには大きく関係ないと思われがち。
ですが、たとえば「御社」「貴社」の混同や、「お問合せ」「お問い合わせ」の不統一など、細かな揺らぎが積み重なることで、「ちゃんとチェックしていないのかな?」「丁寧な仕事をしていないのかも」という印象につながることがあります。
読み手にとっては、情報の正確さだけでなく、“信頼できそうかどうか”という空気感が重要になります。
たとえ意図せず起こったミスであっても、それが伝わる手段のすべてであれば、企業全体の印象に影響するのは避けられません。

表記の揺れが招く「読みづらさ」
「Webサイト」「ウェブサイト」などの表記のゆれは、見た目には小さな違いでも、読み手にとっては「この会社の中で表記ルールがないのかな?」という不信感を呼ぶ要因にもなります。
とくに複数のページや媒体をまたいで表記が違うと、「見ている人が混乱する」だけでなく、「社内でも統一できていないのでは?」と受け取られることもあります。
読みやすく、信頼される文章にするためには、“言葉の揺れ”をなくし、ルールを整えておくことが重要です。

制作現場で行っているチェックの工夫
私たち制作会社では、誤字脱字や表記ゆれをできるだけなくすために、以下のような工夫を行っています。
- 用語・表記ルールを事前に決めて、チーム全体で共有する
- 文書の校正を複数人で行い、主観の偏りを防ぐ
- 表記統一チェック用のツールを使って、見落としを防ぐ
- 入稿前の「時間を空けた読み直し」で、違和感を再確認する
また、お客様とのやり取りでも、「この言い回しで大丈夫ですか?」「こちらの表記で統一しますが問題ありませんか?」と確認をとることで、認識のズレを防ぐようにしています。

まとめ:小さなミスが、大きな差を生む
誤字脱字や表記ゆれは、見つけた人にとっては“違和感”として記憶に残るもの。
逆に言えば、そういったミスがひとつもないだけで、「しっかりしている」「丁寧な会社だ」と思ってもらえることも多くあります。
私たち制作会社としては、「内容がいい」「デザインがいい」だけではなく、「伝わり方が整っているか」にまで気を配ることが、信頼される広報・広告につながると考えています。
たった1文字。されど1文字。
その積み重ねが、企業の印象を支えているのではないでしょうか。