変化する広告デザインのゴール

変化する広告デザインのゴール

変化する広告デザインのゴール

グラフィックやWebサイト等、広告全般のデザインを制作する会社として、依頼される案件のゴールは顧客がその商品やサービスを知り、購入してもらう、サービスを利用してもらうというのがいままでのゴールでした。

ただ、時代が様変わりして、そのゴールはもう遠い過去のことです。

いまでは、サブスクリプションに代表されるように、利用や体験による満足度の高さを、含めたことまで考えた広告デザインが必要になっています。

差別化を図っていくことの困難さ

あらゆる情報や物が膨大に現れては消えていく時代ですが、その中で差別化をおこなっていくことは困難になってきています。

その中で、限りなく多様化している顧客に選んでもらうための理由や、おすすめしてもらう気持ちを持ってもらうことは、とてもハードルが高くなっているといえます。


マーケターの「考」力

そんな状況で、マーケターの考えは、これからさらに幅広く捉えていく力を備え、大きく変えていかなければならない時代になっていると思います。

グラフィックデザインやパッケージデザイン、交通広告、CM等、多岐に渡る定番の広告媒体から、Webサイト、SNS、アプリから展開されるWeb広告(リスティング広告、ネットワーク広告、ディスプレイネットワーク広告、動画広告、記事広告、ソーシャルメディア広告等々)を、不満をもたらさないように、また嫌われてしまわないように構築していかなければなりません。


ブラッシュアップへのストーリー

このような複雑で多様な広告展開をどのように企画して、デザインに落とし込み、展開していけばいいのかを考えていかなければなりません。

そのためには、私たち広告デザインに携わるチームが、単にかっこいいサイト、おしゃれなデザインを制作する目的ではいけません。

また逆にそのような依頼があった場合には、制作会社のほうから下記のように探っていかなければなりません。

1・依頼される商品やサービスの内容について、持っている目的や価値を慎重に見定める

2・あらゆる角度から検証して、理解し合える形でお客さまと打合せを実施する

3・共有事項にブレが無いように、また「常にブラッシュアップしていくこと」を目指していく

さらに、さらに考え抜いていく

常にブラッシュアップしていくこと」とは、一度デザインを制作して終わりではなく、作った後からが本番の時代になっていると感じているからです。

納品された制作物を世に出したあと、さらに商品やサービスを磨き上げて、よりよくするための検証や管理して、お客さまがどう変化したのかを見つめ直し、そこから対応策を考えていく必要があります。


重要なのは、続けるのか、やめるのか

そこから精度の高い仮説を立て、終わりにするのか続けてやっていくべきなのかも踏まえ、改善策を打ち出し顧客の満足度を高めるための施策を、発展的に展開することが重要だと捉えています。

このような一連の流れと考えを最初から持ち合わせて、広告のデザインを制作するのか、しないのかでは、全くゴールが異なってきます。

シェアしたものされたもの、口コミで伝えたもの聞いたもの、ファンにさせたものなったもの、体験したものされてきたもので、顧客の心理や意識を獲得して、体験させ維持し続けることが答えのひとつなのかなと感じます。

ゴールの設定

制作会社の意識が重要

広告のデザインは、作って終わりではなく、作り続けて育てる意識に変わってきているので、制作会社にご依頼される際には、このようなことを念頭に置きながら考え、一緒に取り組めるチームを求めていくことが重要です。

これらのことを、このブログを読んでいただきたい会社の広告宣伝部門ご担当者(企画室、企画開発部、マーケティング部、宣伝部、広報部、販売促進部等)や、店舗や飲食店の経営者の方々のひとつの指標になっていただきたいと思っています。